機動戦士ガンダム
2146話
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なら、もう暫くはクレイドルという環境に慣れて貰う必要があるだろう。
「それは駄目よ」
だが、そんな俺の言葉に異を唱えたのは、エザリアだった。
「駄目? 何が駄目なんだ?」
「仕事を与えないという事がよ。数日程度はいいわ。このクレイドルに慣れる為にもね。けど、それ以上にそんな日々が続くとなれば、間違いなく働く気力をなくしてしまうわ。それに、食料とかも配給するんじゃなくて、自分で買わせるようにした方が、後々は楽になるわ」
「そうか? マブラヴ世界の、あの不味い合成食だろ? それなら自然と仕事をするようになると思うけど」
実際、あの不味さというのは尋常ではない。
特に四葉の料理を始めとして、美食と呼ぶべき料理を食べ慣れてしまった俺にとって、あの合成食はとてもではないが食べたいとは思わない。
シャドウミラーやマクロス世界が協力した合成食であれば、まだ何とか食べるのは不可能ではないんだけど。
もっとも、それはあくまでも俺だけであって、マハルで暮らしている者達にとっては、それこそ食べられるだけでも十分だと、そう思うのかもしれないが。
「グラナダの制圧が終われば、月の近くにあるデブリ帯からデブリを持ってくるといった真似も出来るんだがな」
そう言ったのは、スレイだ。
なるほど。普通の奴にしてみれば、スペースデブリはゴミでしかない。
だが、俺達に限っては、その質量がそのままキブツで元素変換が可能となる。
実際、他の世界でもゴミの類を処理費用を貰ってまで引き受け、それをキブツでこちらの資源としてるしな。
このUC世界では、いわゆるジャンク屋ってのがそれなりに活発らしい。場合によっては、それなりの企業もそんな仕事に参加してるとか。
考えてみれば当然なのだが、コロニーとかを使っている場合、そういう、いわゆるスペースデブリの類は天敵に等しい。
ましてや、今までのコロニー建設やら何やらで出て来たスペースデブリの類もかなりの量になるが、今はジオンの独立戦争中だ。
1週間戦争やルウム戦役のように、宇宙で行われる戦いも多いし、それ以外でも細かい遭遇戦は起きているらしい。
であれば、スペースデブリの数は加速度的に増えているだろう。
そうである以上、そういうのを回収するジャンク屋ってのは重要な存在となるのは間違いない。
「月の近くにあるデブリ帯はかなり大きいらしいから、取りあえずどうしても仕事がない場合はそっちに回るのも手だな。……もっとも、宇宙空間での作業だけに、色々と危険はつきものだが」
「そうね。他には……このクレイドルはかなり広いんだし、やっぱり農業とかそっち系も育てた方がいいと思うわ。ホワイトスターの方で食料の類を用意する事は出来るけど、いざという時……それこそ、何らかの理由でゲート
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