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虹にのらなかった男
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ですので」

お堅いなぁ。

「いや命令系統違うでしょ?
アンタは指揮のプロ。俺は戦闘できるけど本来は技術のプロ。
あと艦長が敬語って示しつかないじゃん」

「そうではありますが…」

「じゃぁ命令。ため口で話せブライト」

「わかりまし…わかったルセーブル技術中尉」

ブリッジには床のモニターを囲むようにブライト少尉テムさんそして俺。

テムさんベッドにいなくていいの? とも思うが現在のホワイトベースの正規士官は俺達だけだ。

その士官三人の内二人が技術士官というどうしようもない状況だ。

タムラさん? あの人コックだし。

まぁ、他のオペレーターもいるけどそっちはそっちで忙しそうだ。

「では地球降下についてのミーティングを行いたいと思います」

モニターにルナツーから地球までの航路、更には降下予定ポイントが書かれている。

「我々はジャブローに向かいます。
降下は問題無いでしょうが、問題は地球ルナツー間で襲撃される可能性が有ることです」

「ブライト。降下こそが鬼門だと俺は考える」

「なぜだルセーブル技術中尉」

あ、その呼び方で固定なのね。

ブライトから指し棒を受けとる。

「えーと。まずジャブローは南米のアマゾン川流域」

ジャブローを示す光点を差す。

「でも北米はジオンの本拠地だ。仮にシャアが大気圏突入間近に攻めてきたら?
俺達は降下角度を曲げられ、北米に降りるかもしれない」

「バカな! 大気圏突入間近に攻めてくるなんてあり得ない!」

「アベル君。ザクに大気圏突入能力はない。
君も知っているだろう?」

ブライト、テムさん両名が否定する。

「ホワイトベースに一当てするくらいならできるでしょう?
その後はムサイに戻るなりコムサイに拾ってもらうなりすればいい」

「正気かルセーブル技術中尉?」

「正気? バカか。戦争だぞ? 戦争は人を狂気に陥れる。
それにシャアも今頃怒り心頭だろうよ。
なんせ三回もホワイトベースを取り逃がしているからな」

「そうか…」

「案としてはこちらから攻める、逃げ切る、と色々ありはする」

「逃げ切れるのか?」

「絶対とは言わんが。あとは、そうだな、大気圏突入しながらの戦闘も悪くはないだろう」

原作と同じように。

「そんな事出来る筈がない!」

「テムさん。ガンダムとガンキャノン三機、あとアブルホール二機。
いけるよね?」

「アブルホールは大気圏突入運用試験をやったが他はやってないだろうアベル君」

「なっ…MSでの大気圏突入が可能なのですか?」

「ああ、ガンダムのシールドがあればな。
あれは予備があったはずだ。
ガンキャノンに装備させ
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