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空に星が輝く様に
470部分:第三十六話 思わぬ出会いその十二
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第三十六話 思わぬ出会いその十二

「実はね」
「お星様の名前ね」
「私、それだから」
「そういうことなのね」
「けれど今まではね」
 少しだ。困ったような顔になっての言葉になっていた。
「お星様ってあまり見なかったわ」
「そうだったの」
「バスケばかりしてたから」
 それでだというのだ。しかしここで星華は言った。
「けれど今はね」
「お星様見るのね」
「うん。そうする」
 こう話すのだった。
「それじゃあ」
「ええ、じゃあね」
「ああ、そこにいたのね」
 先輩がここで星華達のところに来た。
「クラスメイトかしら」
「あっ、隣のクラスの娘です」
「宜しく御願いします」
 椎名は先輩に対してぺこりと頭を下げた。
「少し縁がありまして」
「それでこの娘と一緒にいてくれたの」
「はい」
 その通りだと答えるのであった。
「そうです」
「そう。じゃあ宜しくね」
 先輩は優しい笑みになって椎名に述べた。
「この娘。いい娘だからね」
「わかりました」
「じゃあ私ここじゃあそこにいるから」
 少し離れた場所を指し示しての言葉だった。
「二人でいるといいわ」
「すいません、気を使ってもらって」
 星華は先輩の今の心遣いを有り難く思わざるを得なかった。
「今は」
「お友達はね」
 先輩はだ。申し訳なさそうな彼女に優しく言うのだった。
「大切にね」
「友達は、ですね」
「そうよ。その娘もよね」
「ええと」
「そうなりたいです」
 星華が口ごもっているとだった。椎名がこう言うのだった。
「これから」
「そうなのね。これからなのね」
「はい」
 その通りだと。椎名はまた先輩に述べた。
「隣のクラスですけれど」
「じゃあ御願いね」
 先輩は微笑んで椎名にも優しい声をかけた。
「私はあそこにいるから」
「はい、じゃあ」
 こうしてだった。先輩は星華達に気を利かしてその場を後にした。そして赤瀬もそこに来てすぐにだ。こう二人に言うのであった。
「僕はちょっとね」
「あの、別に」
「いいから」
 星華に対して優しく言う彼だった。
「椎名さんがそう言っているし」
「言ってないんじゃ」
「雰囲気でわかるんだ」
 そうだというのだ。これが赤瀬の言葉だった。
「だからね」
「雰囲気?」
「そう、雰囲気」
 また言う彼だった。
「椎名さんの雰囲気でね。わかるから」
「そうだよ、それじゃあね」
「有り難う」
 椎名は離れた席に向かおうとする赤瀬にこう礼を述べた。
「そうしてくれて」
「いいよ。けれどね」
「うん。プラネタリウムから出たら」
「また二人」
 そうだというのである。
「また二人でいよう」
「うん。けれどこの中だけはね」
「この二人
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