プロローグ
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担い手はこ《 Withstood pain to 》こに独り 剣の丘で鉄を鍛つ
少年の未来は、邂逅した未来の自身とは異なるだろう。
だが、本質的に彼らは同じ人間である。
何かを助ける為ならまず自分を勘定から外す、その思考が変わった訳ではない。
世界との契約もその一つ。
末路を知る少年は別の選択を取るだろうか。
最善と考えたのなら、迷わず選んでしまうのだろうか。
――ならば我が生涯に 意味は不要ず この体は、無限の剣で出来ていた
少年はいずれ、その選択を迫られる。
この『交錯した並行世界』も例外ではない。
西暦二〇一五年七月三〇日、夜。
世界は、人類は、無数の化け物に蹂躙されることになる。
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