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【完結】猫娘と化した緑谷出久
猫娘と強化合宿編
NO.069 強化合宿の始まり
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イレを探している。
そんな不思議な事態に、でも出久もさすがに勘が冴えてきたのか、今自分たちがいる場所をなんとなくだが把握してきていた。

「ここって、まさかね……」

そう出久が一人ごちるが、それを肯定するように背後からA組と相澤以外の声が聞こえてくる。

「……―――いいえ。あなたの考えている通りよ、緑谷さん」
「えっ!?」

出久が振り向くとそこにはいつぞや職場体験でお世話になった人達がいた。

「よーう、イレイザー!!」
「ご無沙汰しています」

相澤もとうに把握していたのだろう、待っていたかのようにその声の主に挨拶をする。

「え、え、え……」

そんな相澤をよそに出久は少し混乱していた。
まさかこんなに早く再会する事になるとは思っていなかったがゆえに。

「煌めく眼でロックオン!」
「キュートにキャットにスティンガー!」

座して登場したのはこの方達。

「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!」」

そこにはマンダレイ、そしてピクシーボブ……最後に出水洸汰の三人の姿があった。

「マンダレイ! ピクシーボブ! それに洸汰君!」
「ねこねこねこ。久しぶりね、緑谷」
「はい! お久しぶりです!」
「洸汰も緑谷さんに会いたがっていたから今回は依頼された時は渡りに船だったのよね。ほら、洸汰?」
「おう……」

そう言ってマンダレイの背後から恥ずかしそうに顔を出す洸汰。
洸汰は顔を少しだけ赤くさせながらも、

「久しぶり、出久姉ちゃん……」
「うん。久しぶりだね、洸汰君!」

そんな和気あいあいな空間が形成されているけど、他の生徒達はどこか置いてかれ気味で、代表してお茶子が出久へと話しかける。

「その、デクちゃん? この人達は?」
「あ、うん。前に職場体験でお世話になったワイルド・ワイルド・プッシーキャッツの皆さんだよ、麗日さん」
「あ! そう言えばそんな事を言ってたね!」
「うん。あれ……? でも、それじゃ合宿所までまだ結構な距離ありますよね?―――まさか……」

出久の勘は当たっているといえよう。
相澤が話し出す。

「少し話が脱線したが、もうすでに強化合宿は始まっている」
「え、それって……」
「言葉の通りよ。あなた達の宿泊施設はあの山の麓ね」

指を宿泊施設がある方角へと刺すマンダレイ。

「嘘だろ……?」
「おいおいおい!? 冗談だろ!!」
「…………今はAM9:30。早ければ十二時前後かしら?」

そんな不吉な言葉をマンダレイが漏らす。
それによって出久はもうすでに諦めの境地に達していた。
だが、まだ現実を受け入れられないA組一同は我先にとバスへと逃げ込もうとするが、遅かった。
土を操る個性のピクシーボブが地
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