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エアツェルング・フォン・ザイン
そのさんじゅうよん
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!」

と呼べば、金髪にモノクロの服を着た幼女が飛んで来た。

「わはー!ザインなのだー!」

「久しぶり。元気してたか?」

「元気だったのだー!」

「ねぇねぇルーミア、コイツ誰?」

「待ってよチルノちゃーん!」

「わー!おいてかないでー!」

「おいてくなよなー!」

ルーミアの後に騒がしい連中も来た。

ルーミアが子供っぽい話し方なのはバカルテットと居るからか?

「よう、俺はザイン。妖精兼戦神兼半吸血鬼兼元人間の寺子屋講師だ」

「よーし!お前アタイの手下になれ!」

「ち、チルノちゃん!この人神様だよ!?」

「しらなーい!サイキョーのアタイにヒレフセー!」

いまのひれ伏せって絶対カタカナだな…

「ねぇ、ルーミア、この人と知り合いなのかい?」

とショタ…じゃねぇや、ロリのリグルがルーミアに尋ねた。

「知ってるのだー。美味しいお酒をいっぱい持ってるのだー!」

「お酒!?」

とミスティアが反応した。

「卸さんからな」

「えぇー…」

やっぱりか…

「だけど、もしもお前達が今夜の博麗神社での忘年会に来ると言うなら、俺の持ってる酒を呑ませてやってもいいぞ?
さぁ、どうする?」

「「「「行く!」」」」

「え、えぇ…」

バカルテットが即答し、保護者の大妖精が困惑している。

「うっしゃ交渉成立」

あ、そうだ…

「ルーミア、少し来てくれ」

「わかったのだー」

ルーミアを連れて、チルノ達から離れ、庭の隅まで移動する。

「こんな所まで連れてきて何よ?
変な事したら食らうわよ?」

彼女はさっきまでの子供っぽい雰囲気を一変させ、妖艶な大人の女のような雰囲気を纏った。

「物騒だなぁ、なぁに、その手の話じゃないから安心しろ」

「で、話って?」

「お前の能力って闇だよな?」

「ええ、そうよ。それがどうかした?」

「例えば特定の光源…太陽とかからの光だけをシャットアウトしたり弱めたりできるか?」

「できなくもないけれど…」

よし…

「んじゃ次。闇をどのくらいの広さまで広げられる?」

「夜なら闇全てが私のテリトリー。
昼でも半径30メートルまでなら」

うーん…半径30メートルか…

たりないなぁ…

「なぁ、ルーミア」

「何よ」

「お前…
















封印解いたら何れくらい広げられる?」

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