機動戦士ガンダム
番外編076話 065.5話
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想以上に被害が大きい。
(連邦は、間違いなく動くな)
今まではジオン軍に連戦連敗だった連邦軍にとって、ルナ・ジオンという存在はまさにこれ以上ない程にありがたいものだ。
そうである以上、連邦軍がルナ・ジオンに接触するのは時間の問題だろう。
(とはいえ、スペースノイドの独立を標榜しているルナ・ジオンと連邦軍の相性は最悪と言ってもいい。そうなると、寧ろ三つ巴の戦いになるか? いや、今はそれよりもルナ・ジオンとの戦いに備えるべきだ)
キシリアは万が一の為にいつでも重要な情報を処分出来るように指示を出して、いざという時に備えるのだった。
キシリアの読み通り、連邦軍ではルナ・ジオンを相手にどうするのかという事でかなり揉めていた。
ジオン公国に敵対する、ルナ・ジオン。それはいい。だが……やはり問題は、スペースノイドの独立をあれだけ大々的に掲げたことにある。
「レビル将軍、ルナ・ジオンの対応……どうしたものでしょうな」
経済界から派遣されている者の1人が、意味ありげにレビルに視線を向ける。
つい先日発動したばかりの、V計画。それについての追加予算の相談をしていた場所で、レビル達はルナ・ジオン建国の映像を見てしまった。
そうである以上、経済界の人間……連邦軍や連邦政府を動かすだけの影響力を持っている人間としては、連邦軍がこれからどうルナ・ジオンに対処をするのかというのを聞きたくなるのも当然だろう。
そんな男の視線に、レビルは眠たげに見える目を開け、その中に強い決意を見せながら、口を開く。
「まずは明日、でしょうな。ルナ・ジオンという国……いや、まだ国と正式に認めていない以上は勢力と表現すべきですが、その勢力のトップが明日グラナダを攻略し、その上で映像を流すのでしょう? まずはそれを見て、どれだけの力を持っているのかを調べてからでも遅くはありますまい。また、フォン・ブラウンを始めとした月面都市に攻撃を仕掛けるとの事でしたが、そちらの情報も集める必要がありますな」
フォン・ブラウンは当然ながら、月面都市の多くには連邦軍の諜報員と呼ぶべき者達がいる。
あくまでも情報を集めるのが仕事で、直接的な戦力としては数える事は出来ないが、今回に限ってはそれが最善の結果をもたらす事になる……筈だった。
(明日のグラナダの事もある。恐らく突撃機動軍からはMSを中心とした戦力をある程度は送る筈。それを見れば、ルナ・ジオンという勢力がどれだけの力を持っているのか……それが分かるだろう。もっとも、黒い三連星がルナ・ジオンにいるという時点で、突撃機動軍としては士気が下がるだろうがな)
かつて自分の旗艦を撃破し、捕らえた者達のことを思い出しながら、レビルはジオン軍に勝つ為、V作戦の追加費用を
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