第四十五話 二学期になってその二十七
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「それだけでね」
「だからですね」
「まあこのままお話を聞かせてもらわないかも知れないけれど」
この辺りわからないです、どなたからお話を聞かせてもらうかは。それで私達もこうしたお話をしています。
そうしたお話をしてでした、そのうえで。
私はお買いものをしてから詰所に戻りました、そうして詰所に戻るとまた受験勉強をしましたが。
一休みしている時にです、二年の後輩の娘に言われました。
「先輩ずっと受験勉強してますね」
「結構休んだり他のことしてるわよ」
「けれど時間があったらしてますよね」
「そう言われると」
私も否定出来ませんでした。
「そうなるわね」
「そうですよね」
「天大行きたいからね」
本当にこのことに付きます。
「だからね」
「頑張っておられるんですね」
「そうなるわね」
「やっぱりそうですね、それで合格されたら」
「やっぱり行ってね」
そうしてです。
「大学でも頑張るわよ」
「そうされますか」
「おみちのことね」
「私も教会の娘ですけれど」
この娘もそうですし一年の娘もです、このお部屋は三人共教会で生まれ育っている娘達です。
「先輩は教会を継がれるんですよね」
「三人姉妹の長女だからね」
「だから余計にそう思われるんですね」
「そうね、継がないといけないってね」
この気持ちは強いです、男の子がいればその子が教会を継ぐのですがうちはそうではないので私がとなります。
「いつも思ってるわ」
「そうですよね、それでお婿さんも貰って」
「その人が次の教会長さんよ」
このことももう決まっています、ただあくまでお婿さんが来てくれればということなのですが。
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