463部分:第三十六話 思わぬ出会いその五
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第三十六話 思わぬ出会いその五
「星華ちゃん私達といつも一緒にいたじゃない」
「ええ、クラスじゃずっとね」
「そうだったわよね」
「そうなの。それはね」
また話す州脇だった。
「星華ちゃんにとってよくなかったんじゃないかしら」
「よくなかったのかしら」
「やっぱり」
「そうじゃないかしら」
州脇はだ。眉を顰めさせてこう二人に話した。見ればだ。二人もまた彼女と同じ表情になっている。その顔で話をしているのだった。
「私達、星華ちゃんがああなるのに何かした?」
「それは」
「いい方には」
「そうよね」
州脇はだ。俯いた二人にまた話した。
「してこなかったわよね」
「ええ、むしろよくない方に煽って」
「そういうことばかりしてたわ」
「それでああなっちゃったのよ」
州脇は俯いてだ。こう言ったのだった。
「西堀に酷いことして」
「私達も極力してたし」
「それに」
「大事にならなかったのは」
州脇は。このことも反省していた。
「あのチビがいたからじゃない」
「そうね。その通りね」
「あのチビがいなかったら」
椎名のことばだ。野上が特に話した。
「私達とんでもないことしてたわね」
「いくところまでやってたわよね」
「実際にやろうとしてたし」
全て椎名が事前に、彼女達に気付かれないうちに止めていたからだ。そのことがだ。結果として彼女達を助けることにもなっていたのだった。
「それがあったから」
「私達はね」
「そうよね」
「私達、酷いよね」
三人はそれぞれこの言葉を出した。
「友達だっていうのに煽ってばかりで」
「星華ちゃんを碌でもない方にやっちゃって」
「ああしたんだから」
「それで友達なのかしら」
今言ったのは橋口である。
「よくないことばかり勧めて悪いことには自分達も乗ってって」
「違うと思う」
「私も」
橋口と州脇はすぐにこう返した。
「そんなのやっぱり」
「友達じゃない」
「そうよね」
二人の言葉を聞いてだ。橋口も頷くのだった。
「私達ってやっぱり」
「友達じゃなかったのよ」
「本当の意味での」
食べるのも飲むのも止めてだ。口々に言うのだった。
「それで星華ちゃんをああして」
「あんなことにまで追いやって」
「最低よね」
この言葉もだ。出されたのだった。そしてだ。野上が言った。
「これからどうしよう」
「これから?」
「これからのこと?」
「そう、どうする?」
こうだ。他の二人に問うのだった。
「これからね」
「どうしたらいいのかしら」
「それは」
二人はだ。返答できなかった。三人共完全に俯いてしまっていた。
「あんなことしてきて」
「それでこれから」
「どうすれば」
「けれどよ」
州
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