外伝〜カイエン公爵家の才女達〜
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思惑によって、私の提案を受け入れてくださると思っておりますわ。」
「ミルディーヌ………」
「………貴女―――いえ、アルフレッド伯父様がお父様を押しのけるか、廃したりしてカイエン公爵家の当主に就任すれば、エレボニアは違う道を歩んだかもしれないわね…………」
ミュゼに隠された才能の凄まじさを改めて知ったキュアは驚きの表情でミュゼを見つめ、ユーディットは静かな表情で呟き
「……………………フフ、そうかもしれませんわね。」
ユーディットの話を聞いて幼い頃に亡くなった両親の顔を思い浮かべたミュゼは静かな笑みを浮かべて同意した。
「…………………わかったわ。ヴァイス様達に貴女の提案を話して、リーゼロッテ皇女殿下の”後ろ盾”は貴女達が最有力候補である事を私とキュア――――”カイエン公爵家当主代理兼クロスベル皇帝第1側妃”と”カイエン公爵家次期当主”の立場として推薦しておくわ。それとお父様から受け継いだカイエン公爵本家の財産の一部も貴女に贈与するわ。キュアもいいわね?」
「ユーディ………………うん、私もいいよ。財産に関しては元々ミルディーヌにも分配を主張する権利はあるのだし。」
少しの間考え込んで結論を出したユーディットに視線を向けられたキュアは目を丸くした後ユーディットのように少しの間考え込んでユーディットと同じ答えを出し
「お二人のご協力、心より感謝致しますわ♪めでたく話がまとまった所早速で恐縮なのですが、まずお姉様達には来月に行われる”領邦会議”に出席してもらいたく―――――」
二人の答えを知ったミュゼは笑顔を浮かべた後二人と今後の事についての打ち合わせをした。
こうして………ミュゼは人知れず、自分が想定していた以上の結果を出すことになる”一手”を打つ事に成功した――――――
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