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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜カイエン公爵家の才女達〜
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に話を振られ、ある事を察したキュアが不安そうな表情をしている中ユーディットは怒りの表情で声を上げてミュゼを睨んだ。
「勿論、理解しておりますわ。――――そしてそれが私がメンフィル・クロスベル連合に提示する唯一の”対価”でもありますわ。オズボーン宰相達を廃した後、ユーゲント皇帝陛下から”エレボニア皇帝”の地位を剥奪して代わりに新姫様―――リーゼロッテ皇女殿下を”新たなるエレボニア皇帝”に即位させて、緊張状態に陥りかけているエレボニアとメンフィル・クロスベル双帝国の関係を和解へと導きたいと思っていても、生まれ変わったエレボニア帝国の政府の人員や新姫様を支持する”後ろ盾”がない事にユーディお姉様達は困っていたのでしょう?私――いえ、エレボニア側のカイエン公爵家や私に協力する方々がその人員を用意しますし、新姫様の”後ろ盾”にもなりますわ。」
「!!そ、”その件”まで知っているなんて……!」
「ハア………どうやら”並行世界の未来の貴女”は世界は違えど、”自分”を勝利させる為に”自分の知る全て”を貴女に話したみたいね………そこまで知っているのだったら、私達は”終焉”―――いえ、”巨イナル黄昏”を未然に阻止する為の精鋭部隊を”黒キ星杯”が現れたその日に新旧Z組と共に送り込む事も聞いているはずよね?」
ミュゼの答えを聞いたキュアが驚いている中疲れた表情で溜息を吐いたユーディットはミュゼに確認した。

「ええ、勿論伺っておりますわ。”神殺し”、でしたか。俄かには信じられない存在ですが、”空の女神”すらも実際にゼムリア大陸に降臨したのですし、異世界―――ディル=リフィーナはゼムリア大陸にとっては幻想上の存在が多種多様存在している事に加えて複数の神々まで実際に存在しているのですから、そのような凄まじい存在がいる事にも納得していますわ。」
「その話も知っているのだったら、”ヴァイスラント決起軍”を結成する意味が無い事は貴女もわかっているんじゃないの?」
「例え勝率は高くても”備え”は必要ですし、”黒キ星杯”とやらが現れたその日は帝都(ヘイムダル)に幻獣や魔煌兵が現れるとの事なのですから、それらを鎮圧する為の戦力は必要ですわ。」
「そのくらいだったら、わざわざそのメンフィル・クロスベル連合を加勢させた”ヴァイスラント決起軍”を投入しなくても、正規軍が撃退するんじゃないの?確か当日帝都(ヘイムダル)を警備する正規軍は正規軍の中でも精鋭揃いの”第四機甲師団”だし、それに事件が起こる場所が帝都(ヘイムダル)なら”衛士隊”や”鉄道憲兵隊”も協力すると思うけど………」
「確かにキュアさんの仰る通り彼らに任せても問題はありませんが、果たして彼らは私達――――いえ、”新姫様の味方”といえる存在でしょうか?」
「それは…………―――――!も、もしかしてヴァイスラント決起軍を混
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