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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百二十九話
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紛れもなく心の底からの言葉だった。
「それが答えだろう。何を悩む」
「だって…傲慢だろ…」
ズルズルと、一夏が崩れ落ちる。
「かってに人の人生ねじ曲げて、助けた気になって」
「救われた者が幸せならそれが最適だったということだ。
お前は傲慢だから手を差しのべたわけじゃない。
お前は優しいから、手を差しのべたんだ」
千冬は一夏を全肯定する。
全てを知ってなお。
否、全てを…全ての葛藤と後悔と自己嫌悪を知ったからこそ。
「んで…なんで姉さんは俺を嫌いにならないんだよ…俺は…偽物なんだよ…」
「私にとってはお前が織斑一夏だ。私がこの13年間共に過ごしてきたのはお前だ。
私はお前以外の織斑一夏なんぞ認めん。
私の…この世界の私の弟はお前だよ」
千冬は一夏の背中を撫でようとしたが、装甲に阻まれた。
仕方なく頭を撫でる。
おのずと一夏の頭にある猫耳にも触れる。
「にゃふぅぅ…」
「なぁ、一夏。もう一度聞いて欲しい」
千冬が崩れ落ちた一夏を立ち直らせる。
ガシャ…と装甲が音を発て、フッと消え去った。
「私はお前が好きだ」
「うん…おれも、姉さんが好き。愛してる」
一夏はくしゃりと笑った。
憑き物が落ちたような、そんな笑顔だった。
「一夏。キスしてくれ」
「キス?」
「唇に。大人のキスをして欲しい」
「ん。わかったよ。姉さん」
千冬が身をかがめ、一夏と唇を重ねる。
舌が絡み合い、水音が響く。
十数秒そうして、二人が唇を離す。
銀の橋が途切れた瞬間、千冬が一夏を押し倒した。
「一夏。私は嬉しいよ。愛する男が、生まれるまえから自分を好いていてくれたことが」
「ありがとう。姉さん」
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