第16話
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大きな学校行事の一つでもある文化祭が無事終わり、新たなるイベントが訪れました。
そう……体育祭!
頭も悪いが、運動神経も皆無な俺には地獄の様なイベント。
きっと何をやっても皆の足を引っ張ることしか出来ないだろうから、言われた競技を全力で頑張ろうと悟りの境地で待ち構えている。
花形のリレーに推薦されても、ただ黙って微力を尽くすだけ。負けてもそれは俺の所為じゃ無い……俺を推薦したのが悪いんだ。
そんな無責任を絵に描いた様な心持ちで居たら、佐藤さんが『アタシと一緒に“男女混合二人三脚”に出よう』と誘ってくれた。
申し出は凄く嬉しいんだけど、100%足を引っ張るだけ……それでも良いのかと思わず聞いてしまいましたよ。
そうしたら『良いんだよ、参加することに意味があり、努力することに意義があるんだから!』と言って、今から二人三脚をするかの様に肩を組みやる気を見せる佐藤さん。
そうか……参加し努力することが重要なんだね。
因みにリレーには蔵原が選ばれました。
そんなこんなで体育祭当日です。
清々しい秋晴れにも恵まれ、まさに運動日和なのでしょう。
佐藤さんのテンションの高さから、それが覗えます。
結果が伴わなくても兎も角頑張る!
そう心に誓い、佐藤さんと共に練習を続けました。
生まれて初めて猛特訓をしたと自分でも思っている。
最初の内は文字通り足を引っ張っていました。
自ら俺を誘い特訓を始めた佐藤さんも、次第に俺の運動音痴っぷりに苛つき出します。
今からでも個人種目に切り替えてもらおうと、佐藤さんに相談しようとした時……
白鳥さんと渡辺さんが小林先生を伴って俺の特訓に参加してくれたのです。
そして判明したのが、運動神経抜群の佐藤さんには、運動音痴の俺が何故出来ないのかが解らず、行き詰まっていたと言う事なのです。
簡単に言うと、出来る人に出来ない人の気持ちが解らず、教え方も解らなかったって事。
しかし……教えるプロの小林先生と、佐藤さんの事を理解している白鳥さんと、運動音痴の事を解ってる俺に近い能力の渡辺さんが合流したことで、俺の特訓プログラムが完成しました。
そう言えば、この4人に水泳を教わったから、今年の夏は泳げる様になったんだよね。
泳げるって言っても10メートルくらいまでだけど……
でも大進歩だと思います。
さて、完成した俺用の特訓プログラムに基づき、パートナーの佐藤さんは元より白鳥さん・渡辺さん・小林先生と代わる代わる一緒に二人三脚を実走していったんです。
だからですけども、皆さんの胸のサイズが身を以て解ってしまいました。
勿論ですが蔵原の様に具体的な数値として解るわけではないのですが、白鳥さんが一番巨乳である事を知りました。
次いで小林先生、渡辺さん……最後に佐藤
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