第15話
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い様に。
何とか静かな場所まで逃げてきたが、二人とも俺の腕にしがみつく形になっていたので、二の腕に胸の感触が……
普段は毛むくじゃら(俺視点)で分からなかったけど、二人とも大きい!
役得な感じがするね。
「さて……これから如何しましょうか? まだ休憩時間は沢山ありますけど……」
「もう騒がしいのは遠慮したいなぁ」
各人俺の腕にしがみついた状態で、これからの予定を話し合う。……あの、もう離れても良いんじゃないですか?
「じゃ、じゃぁ静かな場所で……の、のんびり過ごす?」
そう言って文化祭会場からかなり離れた場所に有る校庭の隅を指差す。
既に校舎から離れていた為、指定した場所はそれ程離れていない。
「うん。私はそれで良いよ」
「私にも異存はございません」
いっこうに離れる気配のしない二人に誘われて、校庭の隅へと歩を進める。
そして校庭の端にある、筋トレ用のタイヤ(引きずって足腰を鍛えるやつ)に腰掛けた。
あぁ……蔵原曰く、二人は美人らしいから、普通に見えてれば最高の状況なんだろうなぁ!
今更ながらあの馬鹿=猫が憎い!
折角美人四人とお近づきになれたのに、通常通りに見える様にするには、誰か一人に告白して四人との関係を一人に絞らなければならないんだろ? 勿体ないなぁ……
「ちょっとぉ〜……折角の文化祭だって言うのに、何でこんな隅っこで落ち着いてるのよ?」
美女が猫にしか見えないこの状況と、この状況にした馬鹿=猫を恨んでいると、突如話し掛けられた。
慌てて顔を上げ誰だか確認すると、そこには小林先生が立っている。
「あ〜ら先生こそ、口内の巡回をサボってこんな僻地に何のご用でしょうか?」
そうだよね……教師陣は、生徒らが何か問題を起こさない様に会場内を巡回するのが役目なんだよね。
「三人引っ付いて校舎から出て行くのを見かけたから、僻地でも問題行動を起こさせない様に来てみたのよ」
確かに……ここも学校内ではあるのだから、教師が見回りに来てもおかしくは無い。
でも先生まで腰を下ろして寛ぎモードになるのは何故ですか?
「ふふっ……この状況を、まだ休憩時間が来ない佐藤さんが知ったら『ズルイ!』って言うわね」
「しかたありませんわ、本来は接客だったのに無愛想で裏方に回されたんですから……」
「そうよ、所詮は一時のことなんだから、不特定多数のお客さんに愛想良くしておけば良かったんだわ」
「た、確かに……でもアレは酷かったね。お客さんに呼ばれたのに『あ゛!?』って顔を顰めて返事してたからね」
「佐藤さんも笑ってれば可愛いのに……」
俺には判らない情報だ。
蔵原も佐藤さんは可愛いって言ってたし、今だって先生が可愛いって
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