第15話
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高校一年の二学期も始まって1ヶ月。
学校行事に困らない二学期ですよ。
つまり、女子との好感度を上げるイベントに困らない二学期って事です。
そして早速訪れたのが文化祭。
同じクラスの女子(勿論男子も含まれるけど)と一緒に、同じ目標へ向かって作業するワクワクがいっぱいなイベント。
ウチのクラスは『メイド&執事喫茶』をやっている……
まぁ名前を見れば解るけど、女子はメイドの格好で男子は執事の格好で客を向かえる喫茶店だ。男性客には女子が可愛らしく『お帰りなさいませ、ご主人様?』と言い女性客には『お帰りなさいませ、お嬢様☆』と言って対応する。
なお蔵原は、出し物を決めるHRで『女子限定のノーパン喫茶をやりたい!!』と最後まで言い続けていた。アイツ、頭は良いが馬鹿だ。
俺はクラスの女子を敵に回したくないので、黙って成り行きを見守っていたよ。
さてさて、そんな訳でメイド&執事喫茶絶賛開催中。
ウチのクラスにはそれなりにイケメンが存在する。
そのお陰か女性客は尽きない。
だが……女子のグレードは学年トップだろう。
俺が猫に見えない女子だけでも、他のクラスには負けそうに無いレベルだ。
その所為か鼻の下を伸ばした男性客が多いの何のって……
特に人気なのが白鳥さんと渡辺さんだ。
佐藤さんも人気だったのだが、接客が無愛想な為に客足が遠退いた。
その為、俺と共に裏方へと左遷された。
あ、俺は左遷じゃないよ。
元々裏方だったんだ。
クラスの大半から『お前じゃ客は呼べん』と言われてね。納得はしてるけどね。
まぁ裏方も悪いもんじゃない。
幸運にも佐藤さんと一緒に作業できるようになったからね。
夏休みに一緒に旅行へ行った仲だから、和気藹々と作業が出来るよ。
でも不思議なのは、接客をさせると無愛想だったのに、裏方に回ったら凄く愛想が良くなったんだよね。日の目を浴びない裏方なんて退屈だろうに……
俺にはお似合いだけどね。
裏方がお似合いと言えば、俺よりも裏方じゃないと問題が出そうな蔵原の姿が見当たりません。
こう言ったイベントは率先して参加し、事ある毎にナンパしまくるだろうと思ってたんだが、何処かでサボってるのだろうか?
そんな事を考えていたら休憩の時間がやってきました。
食事を済ませたり、他のクラスの出し物を見学したりと、後退で休憩する決まりになっているのですが……
「大神君、一緒に体育館へ有志のバンドを見に行こ?」
休憩時間が重なっている渡辺さんから、可愛くお誘いを受ける。
断る理由など存在しない。
ミニスカで可愛いメイド服の渡辺さんと一緒に体育館へ……と思ったら、同じタイミングで休憩の白鳥さんも「良いですわね。私もご一緒させて戴きますわ?」と相乗り宣言。
きっと蔵原が見た
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