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空に星が輝く様に
46部分:第四話 桜の木の下でその九
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第四話 桜の木の下でその九

 星華は首を捻ってだ。また言うのだった。
「文武両道でもあったのね」
「部の種類だって多いしね」
「色々な部活が強いのよ」
「そうなの」
「そうよ。その中にはね」
「面白い部もあるし」
 三人はそれぞれ楽しそうに星華に対して語っていく。
「居合部とかね」
「居合部・・・・・・」
 居合と聞くとだった。星華の顔がそれだけで急激に歪んだ。 
 そしてそのうえで。忌々しげな声になって言うのだった。
「あそこね」
「あれっ、どうしたの?」
「顔色急に変わったけれど」
「何かあったの?」
「別に」
 今はそれについては言おうとはしない星華だった。
「何もないけど」
「そうなの。それでその居合部ってさ」
「剣道部とか柔道部と同じ道場らしくて」
「うちの学校の道場ってかなり広いから」
 このことも言う三人だった。
「部が三つも入るのよね」
「凄いのね」
 星華はそれを聞いて少し目を伏せて返した。
「うちの学校の道場って」
「とにかく凄いの多い学校だから」
「この三年間かなり楽しいと思うよ」
「そうそう」
 三人は能天気に話していく。今は月美のことは忘れていた。
 しかしであった。星華は違っていた。居合部と聞いてだ。余計に彼女を意識して見ざるを得なかった。目が暗いものになっていた。
「あいつ、近くだったら」
 心が曇ってきていた。しかもそれが晴れることはなかった。
 そのまま暗鬱な気持ちになっていく。そこでだった。
「ねえ」
「星華ちゃん、ちょっと」
「どうしたの?」
「えっ!?」
 言われてそれにはっとなる程だった。
「どうしたって」
「急に暗くなって」
「どうしたのよ」
「何かあったの?」
「あっ、別に」
 それは誤魔化して返したのだった。
「何もないから」
「そう。だったらいいけれどね」
「あとさ。お昼になったら」
「お昼に?」
「食堂行こう」
「そこに行こうよ」
 こう言って彼女を誘ってきたのである。
「この学校って食堂も立派らしいし」
「だからね。一度見に行こう」
「ついでに食べよう」
「そうね。じゃあ」
 このことには素直に乗ることができた星華だった。
「お昼は食堂ね」
「パンも悪くないけれどね」
「今日はそれにしよう」
「カレーか何かにしようよ」
 三人は星華に対して明るく話す。
「ラーメンでもいいし」
「私は親子丼がいいわね」
「ハンバーグ定食なんてどう?」
 三人はもうその関心を昼食に向けていた。やはり月美のことは完全に何処かにいっている。
「それか焼きそば定食とか」
「オムライスもよくない?」
「ざる蕎麦もね」
「星華ちゃんは何にするの?」
「私?そうね」
 星華はまだ暗い顔
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