オーバーロード 狼牙 3
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するということ自体、リアルでは少なかったからな。少しでも疑問を感じたら気兼ねなく質問して欲しい。会話というのも娯楽の一種なんだ。そこに深読みは必要ない。そういうのはもっとお互いを知ってからだ。それらに加えてオレとモモンガさんは変わってしまった自分自身も知らなければならない。何度も言うがリソースの再分配による能力の低下ははっきりと分からない。これは時間をたっぷりとかけて経験して覚えていくしかないからだ」
「ですが御方様の手を煩わせる訳には参りません」
「デミウルゴス、言ったはずだ。会話も娯楽なのだ。お前達がオレたちを楽しませる。どこも手を煩わせていないだろう。それにオレたちには無限の時間がある。焦る必要はないのだ。オレとモモンガさんはお前達と共にあり続ける」
なんとなく気付いていた。NPC達は子供に近い。親を見失った迷子の子供に。やっと見つけた保護者から見捨てられないように何でもしようとする。それは悪いことではない。ただ、なんでもするのは時に悪い。だからこそ二人三脚で進めなければならない。
特にモモンガさんは自分というのを前に出してくれない。いつでも中立、調整役に徹して自分の意見を出さない。NPC達は絶対的な支配者を求めている。そうなればモモンガさんは求められるままに絶対的な支配者になってしまう。
悪のDQNギルド、アインズ・ウール・ゴウンの絶対的な支配者、つまりは魔王だ。しかも全肯定される魔王だ。二度と元に戻れない場所まで引きずり込まれてしまう。過去を振り替えっても疑問に思わないぐらいに引きずり込まれてしまう。
それを防ぐためには多数決は絶対に駄目だ。裏から独裁政権を立てなければ。デミウルゴスとアルベドを何とか落とせればパンドラズ・アクターもことを荒立てることはしないはず。最悪の事態だけは避けたい。
まあ、モモンガさんが自分の意志で魔王をやりたいというのなら協力するけど。渋々だが納得したデミウルゴスが退出したのでアルベドに伝言を飛ばす。デミウルゴスの時と同じように入室してきたアルベドに極秘の任務を与える。アルベドはとても喜んでいた。明日が楽しみだな。
「これは一体どういうことですか、ヴァイトさん?」
食堂に集められた階層守護者たちと、自分の前に用意された朝食に疑問を持っているようだ。
「朝食が冷める前に手短に。周辺の調査及び、人類圏と呼ばれる地域での安全がほぼ確認されました。強大な魔獣ですら40に届かない程度、スレイン法国にはそれ以上の60程度が居るようですが数が少ないので警戒を怠らなければ問題はないでしょう。ナザリックの隠蔽も完了しました。これにより、警戒態勢を通常に引き下げると共に
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