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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2144話
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、今いいか?」
『おや、アクセルかい? こっちは順調だよ』
「ああ、分かってる。けど……現在クレイドルの周囲には、グラナダからやって来たと思われる偵察隊がいる。編成はチベ級が1隻にムサイ級が2隻。数としてはそう多くはないが……それでも、チベ級がいる以上は間違いなくシーマやアンリ達を把握する事は可能だろう」

 ミノフスキー粒子を散布すれば……と思わないでもないが、それでも目視に関してはどうしようも出来ない。
 それにミノフスキー粒子は、電子機器の性能を低下はさせるが、使えなくする訳ではない。
 そうである以上、シーマやアンリの艦隊が月に……クレイドルに近づいてくれば、間違いなくその姿を確認される。
そうして面倒になるよりは、その前にこちらから先手を打った方がいいのも事実だ。

「取りあえず、コーネリアに命じてメギロートを何十機かそっちに向かわせた。後はメギロートに守られたまま、クレイドルの宇宙港に入ってきてくれ。取りあえず、偵察に来ている連中にどうにかされる事はない筈だ」
『あいよ。じゃあ、そういう事で。……もっとも、偵察に来ている連中がそんな迂闊な行動をするかどうかは分からないけどね』
「手柄を焦っているとか、メギロートに襲われているから助けるとか……そういう風に思う奴もいるんじゃないか?」
『はっ! あたし達は海兵隊だよ? そんな殊勝な心掛けをする奴がいるとは思えないね。まぁ、そういう奴がいたら、捕らえても見逃すような事はするだろうけどね』

 そう告げるシーマの言葉に、なるほどと納得する。
 同時に、妙にシーマの機嫌が良いのが気になるが……これは、やはりルナ・ジオン、そしてクレイドルという自分達にとっての安息の故郷が出来たから、そんな風に思っているといったところか?
 こっちとしては、シーマがクレイドルやルナ・ジオンに対して強い思い入れを抱いてくれるのは、大歓迎なんだが。

「アンリの方には……シーマから伝えておいてくれるか?」
『あたしが? 分かった。そうしておこうかね』

 シーマも、アンリが俺をまだ完全に信じ切れていないというのは知っている為か、俺の言葉に素直に頷く。
 もっとも、それを言うのであればシーマはどうなんだという事もあると思うんだが。
 それでも、異世界の存在という俺と、悪名高くてもジオン軍の一員だったという点では、やはりシーマの方が信じられる相手になるのだろう。
 とはいえ、一応俺も形式上ではシーマ艦隊に所属していたのだが。
 それどころか、エンデュミオンの鷹の異名すら持っているし。
 結局セイラに近いというのが、アンリにとっては面白くないのだろう。
 心酔していたダイクンの娘に近づく、悪い虫といったところか。
 ……俺の現在の状況を考えると、アンリの心配は決して否定出来ないん
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