06.そうだ、刑務所に逝こう。
第8回
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ない、震えた声が空気を震わせる。「私と琴葉君がヤったって事に気付いて…………」
「言っておくけど、私は乗り気じゃ無かったからね。職兼乱用って言葉、知ってる?」琴葉は肘でフランの脇腹を突きながら話す。フランの方は、ちょこちょこ顔を顰めているので、かなりの威力があるらしい。「身の危険を感じたら絶対逃げなさい。じゃないと、絶対に逃げられなくなる」
「「遂に一線を越えたやがったよ此のイチャラブカップルめ」」
「否、付き合ってないし」
「否、付き合うし。と言うか、もう結婚しよう」
「「付き合ってもいないのにしたの!?」」
「首領のご機嫌取りは幹部の仕事。此の色の仕事は女性構成員のモノ………」
「と言う訳で、琴葉。後で一緒に華やかな結婚式を挙げようね」
「「話が噛み合わないと言うかK猫の任務前って毎回こうなの!!?」」
「否、そんな事は無い。上司が部下に声を掛けて、士気を高めてるけど」
「うふふ、何処で行う? 吸血鬼の世界? それとも、私達の支配地? 思い切って白猫の拠点とか!?」
「「クッソ迷惑じゃねぇか帰れ!!!」」
「任務終わったらフランさんを如何するか、考えないとだね。軟禁? 否、監禁?」
「「結局お前もフラン大好きかよ!!!!」」
「帰ったら色々準備しようね、琴葉」
「帰ったら色々準備するから、フランさん」
「「期待して待っててね? 琴葉/フランさん」」
「「だから、ズレてんだよ!!!!!」」
『もう、何なんだよこの人達』一鶴が溜息と共に声を通す。『もうおかしいでしょ』
「何でもありなんだよ、きっと」聖月は呆れたように溜息を吐きながら言う。
が、後ろには、五十メートル程地面が引き延ばされて、三方に広げられていた。
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