CAST34
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ん。飴食べますか?」
泉美がポケットから飴を取り出す。
真由美は少し迷って…
「そうね。嫌なこと思い出したし美味しい飴で上書きしようかしら」
その飴を受け取った。
ちりちりと包みを開けて、口に含む。
真由美が最初に感じたのは一般的なイチゴキャンディの味だ。
悪魔からもらった飴はメロン味だったな、と考える真由美。
だが、次の瞬間真由美は困惑した。
飴から魔法が放たれた。
正確には、飴に仕掛けられた遅延発動術式が発動した。
定義は周囲3センチとの相対位置固定。
刹那、強烈な刺激が真由美を襲った。
「〜〜!?〜〜っ!?」
口元を抑え、ベッドの上でのたうち回る真由美。
「真由美!?」
摩利が親友に駆け寄る。
「どういう事だ泉美!?」
だが彼女が振り向いた先には誰も居なかった。
双子は逃げ出した。脱兎の如く。
「ま……まり………み……みず……」
「わかった!」
摩利は大急ぎでミネラルウォーターを取りだし、親友に手渡した。
親友はミネラルウォーターを口に含んだまま、飲み込まない。
「………………………」
「真由美?」
真由美は枕元のCADを手に取った。
ソレを操作し何かしらの魔法を発動させると口に含んでいた水を飲み込んだ。
「はぁ…はぁ…」
「真由美。なんだったんだ?」
「…………………あの悪魔今度会ったらただじゃおかないんだからっ!」
「………?」
「あ、シロップ渡すの忘れてた。
ま、いいか」
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