第13話
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巨大猫の姿を探す。
だが最初に見付けたのは……蔵原。
向こうは俺の存在に気付いてないけど、真田さんでは無い美女と手を繋いで歩いてる。
あれは誰だ?
何処かで見たことがある女の子だ。
1組の中島さんじゃないぞ。
あ、思い出した!
あの女の子は、チア部の堀川先輩だ。
如何いう接点があって、部活に関係ない男が先輩の女子を口説けるんだ?
あ……境内へ通じる階段の中腹で、小脇に逸れて人気の無い林へ入っていったぞ。
アイツ……あそこで……ヤ、ヤる……のか?
如何なってるんだアイツの思考回路は!?
呆然と遠目で蔵原と堀川先輩を見送ると……
「あ〜……大神君だぁ!」
と、元気で可愛い声が聞こえる。
誰かと思い振り返ると、そこには可愛い浴衣姿の真田さんが居た。
真田さんは何時もの様に笑顔で可愛い。
もう、元男とか関係ないよね。
「ねえねえ……リュー君を見なかった?」
如何やら蔵原とはぐれて探してるらしい。
うん……見たけどぉ……
「ゴ、ゴメン……俺、先刻来たばっかりだから、見かけてないなぁ」
何故か本当のことを言えなかった。
真田さんは可愛いし、良い娘だし、真実を告げてショックを与えたくない。
「そっか……きっと何処かの女をナンパして、物陰に連れ込んでるんだと思うんだけどぉ……まぁ良いわ。私、探してみるから」
解ってるんだ、蔵原の行動パターンを……
良い香りを残して颯爽と祭りの中へと探しに行く真田さん。
あんなに思われてるんだから、蔵原の奴も彼女に決めちゃえば良いのに。
元男とか、あんなに可愛いんだから関係ないだろう!
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