機動戦士ガンダム
2143話
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い三連星のS型もあった。
こうして見れば分かる通り、黒い三連星はS型に乗る事にしたらしい。
まぁ、ケン達が乗っている機体に比べれば、どうしてもS型の方が性能が高いのだから、異名持ちの腕利きパイロットとしてそちらに乗りたいと思うのは当然だろう。
……そういう意味では、ケン達もザクに乗ってもよかったんだが。
特にザクは俺がズム・シティの基地から大量に盗み出しているから、数に困るという事はないし。
そんな状況であっても、ケン達が敢えて性能の低いMSに乗ったのは……自分達がルナ・ジオンの人間であるという事を示す為だろう。
まぁ、新国家を建国したのに、そこで使われている兵器の全てがジオン公国のお下がりとかだったら……それはそれで、色々と具合が悪いしな。
もっとも、ルナ・ジオンの戦力として用意されたのは、メギロートやシャドウ、バッタといった戦力もあるし、そちらの数が圧倒的なので、そちらの方に意識を向ける者の方が多いだろうが。
ともあれ、そんな感じで次から次に無人機やら何やらが出撃していく。
この辺り一帯には特に月都市の類がないとはいえ、それでも月を本拠地にしている突撃機動軍であれば、これだけの巨大な物体が生み出されたというのは理解出来る筈だ。
つまり、ここに現れた何かを偵察する為に、恐らく突撃機動軍が本拠地としているグラナダからこちらに向かって偵察隊が来る筈だ。
現在出撃しているのは、そういう相手に対処する為の戦力となる。
もっとも、命令として偵察に来た連中は向こうが攻撃を仕掛けてくるまで、こちらからも攻撃はしないようにとなっているのだが。
何しろ、俺達がどんな存在なのか……ルナ・ジオンの首都たるクレイドルを、突撃機動軍や、それ以外の月面都市を通して連邦にも知って貰う必要があるのだ。
今日中にはセイラがこのUC世界に対してルリとラピスのハッキングによって、ルナ・ジオンの建国を宣言する。
だが、その宣言だけでは、場合によっては悪戯と考えられる可能性もあった。
そういう意味で、実際に自分の目でクレイドルを見たという者達の報告は重要で、だからこそ迂闊に殺す訳にはいかなかった。
クレイドルの中に入ると、既に多くの者はやるべき事をやり始めている。
特に量産型Wやバッタ、メギロートといった者達は、植物や生物の運搬を早速開始していた。
こうして見る限り、このペースで動植物の輸送が進めば、そう遠くないうちにクレイドルの中でも生態系が生み出される筈だ。
「アクセル!」
ゲートから出てくる連中をじっと眺めていると、不意にそんな風に声が掛けられる。
声のした方に視線を向けると、そこにはセイラやラル達の姿があった。
話には聞いていたのだろうが、それでもやはりこうしてクレイドルの実物を見るのが初めて
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