第四十五話 二学期になってその二十六
[8]前話 [2]次話
「聞かせてもらっています」
「前の大教会長のお話とか聞いたかな」
「あっ、前の大教会長さんは」
治良さんのお父さんにあたる方です、勿論今の大教会長さんのお父さんでもあります。凄い逸話の多い方です。
「まだです」
「そうなんだ、もうあと少しだよね」
おさづけの理を聞かせてもらえる数はです。
「そうだよね」
「はい、そうです」
「じゃあもうないかな」
「そうかも知れないですね」
「それは残念だね」
「何かうとうととしたら大変そうですね」
前の大教会長おさづけの時にそんなことになったらと思うだけで。その筋の人より怖いというのが奥華の人達の共通意見です。
「そんなことになったら」
「まあそうだろうね」
治良さんも否定しないです。
「あの人はね」
「そうですよね」
「まあ若しもだよ」
その前の大教会長さんの次男さんとしてのお言葉です。
「お聞かせさせてもらうならね」
「要注意ですね」
「くれぐれもね」
「そうですよね、私はそれ程ご存知ないですが」
今の大教会長さんには色々とよくおみちのことを教えてもらっています、背がすらりと高くて整ったお顔立ちの人です。
「お父さんやお母さんから聞いています」
「逸話とかだね」
「はい、本当に凄い人ですよね」
「そこにいたらね」
もうそれだけで、です。
「空気が変わるからね」
「威圧感凄いんですよね」
「かなりね」
「だからもう詰所でもですね」
「雰囲気が変わるから」
別館におられて基本詰所には来られないのですが。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ