第四十五話 二学期になってその二十五
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「本当にね」
「いい出会いにですか」
「なるよ」
「そうでしょうか」
「うん、絶対にね」
「何かいい加減で適当な子なので」
この印象は変わりません。
「ですから」
「いいお付き合いにはだね」
「いいお付き合いでしょうか」
「千里ちゃんと彼はね」
「そうでしょうか」
「千里ちゃんも本当に嫌なら」
それならというのです。
「付き合わなかったらいいからね」
「その時はですか」
「そう、そうしたらいいよ」
「そうですか」
「けれどそう思わないならな」
私自身がというのです。
「面倒とか見てあげたらいいよ」
「わかりました、阿波野君とはそうしていきます」
「他の人ともね、あとね」
「あと?」
「受験勉強の方は結構調子がいいみたいだね」
「いえ、油断出来ないです」
確かに模試の査定ではAばかりですがそれでもです、私としてはどうしても安心出来ないです。
それで、です。こう治良さんにお話しました。
「絶対ってないですから」
「だからだね」
「はい、本当に気を抜かないで」
半分自分に言い聞かせる様に治良さんに答えました。
「受験勉強していきます」
「そこまで真面目に考えてるんだね」
「はい、推薦を受けて」
そしてです。
「合格して卒業したら」
「この詰所に入ってくれるんだね」
「宜しくお願いします」
「待ってるよ、あとおさづけのお話は聞いてるよね」
「毎月一回は絶対に」
これを十回聞いてからようぼくにならせてもらいます、おみちではそうしてようぼくにならせてもらうことになっているのです。
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