第54話 母と子
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そして食事が終わり……………
「皆さんに言いたいことがあります」
そう言ってメガーヌさんが話を始めた。
「私達は地球で生活をしようと思います」
「いや、でもメガーヌさん…………」
「ルーとキャロちゃんを離したくないのよ………」
メガーヌさんの気持ちも分かるけど、その体じゃ………
ずっとポットの中にいたため、体がまだ動けていない。
それなのに2人で生活なんて…………
「大丈夫よ、そこはゼスト隊長に頼むから」
「聞いてないぞ!?」
ゼストさんは聞いて無かったようでかなり驚いた顔をしているけど………
「でもスカリエッティからは許可を貰ったわ」
「ジェイル!?」
「騎士ゼストは戦闘を避けるべきだよ。でなければ目的の前にその寿命が尽きるよ」
「ぐっ!?」
「それに、ゆっくりするのもいいだろう、それくらい戦いに明け暮れていたからね」
そう言われて何も返せなくなるゼストさん。
「隊長、駄目ですか…………?ルーもお父さんが欲しいと思うのよ………」
「「「「「「「「「「お父さん!?」」」」」」」」」」
ここにいる女性人全員が反応した。
「駄目ですか…………」
もう一度言われてゼストさんはルーテシアを見た。
ルーテシアも期待した顔でゼストさんを見ている。
「分かった…………私も付き合おう」
ゼストさん、折れました…………
「ありがとうございます、隊長!!」
嬉しそうにゼストさんの手を掴むメガーヌさん。
ゼストさんも恥ずかしいのかそっぽを向いて鼻をかいている。
何か、恥ずかしがっている彼氏みたいだな……………
「これからもよろしくねルーちゃん」
「よろしく、キャロ」
嬉しそうに手を繋ぐ2人。
取り敢えず、学校に行くのに不安も少なくなるだろう。
「二人共いつまでも仲良くな……………」
見ていた俺は二人にそう呟いた……………
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