第54話 母と子
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のひらに収まる程に大きくなった。
「それをフリード君に投げたまえ」
「はい、いくよフリード!」
「クキュー!」
キャロが投げたボールはフリードに当たり、ボールが開く。
開いたボールは赤い光線を放ってフリードをボールの中に吸い込んだ。
ボールはコロコロと動いていたが、直ぐに動かなくなった。
「これでOKのはずだ。キャロ君、念話で会話してもらえるかい?」
「はい」
『フリード?』
『クキュー!!』
「大丈夫です!!」
「よし、問題無いみたいだね。これでフリード君も一緒に地球に行けるね」
「はい、ありがとうございますスカさん!!」
頭を下げてお礼を言うキャロ。
だけどスカさんって……………
「ふふ、構わないよ。いい時間つぶしが出来たしね。それと出すときは投げた時と同じで真ん中のボタンを押して投げればフリード君を出せるから」
キャロも言われた通りにやってみる。
するとポケモンみたいにフリードが出てきた。
でもそんな事してる暇があったらさっさと残りのナンバーズの調整終わらせればいいのに………
「ド、ドクター!!」
そんなことを思ってると、セインが目をキラキラさせながらスカさんに声をかけていた。
「ドクター私も欲しい!!」
「私も!!」
「私もっス!!」
「僕も!!」
あれ?1人多いような………
「済まないね、あれはプロトタイプで一個しか作ってないんだ」
「「「「えっ〜!!」」」」
無理を言うなよ…………
「何かみんな盛り上がってる…………」
そんな事を言ったのは、車イスの女性と一緒にいる女の子。
ルーテシアだった。
「ルーちゃん!!」
まっ先にキャロがルーテシアを迎えに行く。
「キャロ!!」
そうして二人は抱きついた。
「よかったね…………」
「ありがとう、キャロ………」
「良かった……………」
そんな様子を見て涙を流す星。
「ほら」
そんな星にハンカチを手渡した。
「ありがとうございます………」
「皆さん初めまして、メガーヌ・アルピーノです。娘がお世話になってます」
「初めまして、有栖キャロです」
「キャロちゃんね、娘と仲良くしてくれてありがとうね」
そう言ってキャロの頭を撫でるメガーヌさん。
キャロも嬉しそうだ。
こうして今度はメガーヌさんとルーテシアの話に盛り上がった………
あの後、夕食を作ってみんなで食事した。メガーヌさんはルーテシアの面倒を見たがってたが、星がしっかりと教育していたため、全然手が掛からない事に不満みたいだったな…………
星が申し訳なさそうに食べてたな…………
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