第21話。変人の旅行。
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
思うのは自分だけか?
しばらく歩いて着いたのがトレビの泉。
親父曰く、後ろ向きで泉にコインを投げると、またローマに帰ってこられると言う伝説があるらしい。
ワクワクとやりたそうにしていたたいがーと姉ちゃんを後ろ目に
「俺、日本に帰りたいから止めとくわー。」
っていったら興をそぐようなことはヤメテ!っと怒られた。スイマセン。
次の場所へ歩いて移動。至る所に彫刻やら噴水やらがあって中々趣のある町である。
あの彫刻の手の上に登りて―と思うもぐっと我慢。噴水の噴水口を手で押さえたくなってもぐっと我慢。
流石イタリア。俺の感性をこうも刺激するとは・・やるなぁっ
疲れてきた姉ちゃんを肩車して、ようやくコロッセオについた。
「俺、ドラゴンとかは知らないけど、虎とかなら貫けると思うんだ。・・・・人指し指で。」
海賊王的に指銃でも圓明流的に指穿でもどっちでもおk。
「晋吾だったら無敗の剣闘士になれたんじゃない?」
「それじゃあ人指し指じゃなくって虎刺し指よ。」
虎刺し指・・なんかかっけぇ。やるな姉ちゃん。年々レベルがあがってるじゃないか。
コロッセオに入るまではなっがぁああい列を1時間ほどで消化し、ようやく入れた。
正直、俺がべちゃくちゃ喋ってなければ姉ちゃんもたいがーもすぐに飽きたであろう。
けど1時間並んだだけあってコロッセオは素晴しかった。
約5万人収容出来たらしく、構造も鉄骨を用いないものも火山灰を利用したコンクリートで出来ているため、現代のスタジアムにタメ張っている。
その大きさと歴史に大いに満足し、帰りは電車で帰る。姉ちゃんは親父の背中でもうおねむの様子。
ホテルについて夕飯。まぁ、普通でした。
いつも思うのだが、普段のシロちゃんの料理がうまいから、こういうところに来ると本当においしいものしか美味いと思えないのは不幸なのか?
お腹一杯になったら姉ちゃんとたいがーはもう限界らしく、部屋で就寝。
「まだ8時とか眠れん。食後の運動がてら散歩してくるわ。」
「わかったよ。気をつけ・・無くても大丈夫かな?」
「当たり前やがな。一応『相棒』連れてくで。」
と、言うことで夜のローマを歩く。ん、夜風が気持ちいい。
しかし近くにバチカンがあるせいかなんか変な感じ。だって教会なのに死徒の匂いがぷんぷんするとかそれどうよ?
あと町外れにスッゴイ臭いの居たなぁ。死徒より濃厚な匂い。姉ちゃんが言っていた死徒二十七祖って奴か?
とりあえず、突撃だ。昼間に色々と我慢した鬱憤を晴らしてやんよ!!
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ