第21話。変人の旅行。
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浮かんだ名前にした。
今はペット兼置物(まだ達磨状態)として俺の研究部屋に置いてある。
「ほな、行ってくるで。」
「うろうろ行っちゃダメだからな!」
全くもーシロちゃんは心配症やな。
「晋吾。」
「お?」
「『アレ』の運搬は成功したよ。」
「おお。流石親父。外国は物騒やからのぉ。『武器』がないとな。」
「晋吾。せっかく隠語にした意味がないじゃないか。」
「むっ。そうやった。」
とりあえず『相棒』がいればどんなトラブルもイチコロだぜ。
「晋吾ー。切嗣さーん。」
「おー。今行くでー。」
危ないなら武器を持って行こう。という誰かさんみたいなテロリスト的思考回路になっていることを億尾も感じない晋吾であった。
約半日のフライトを経てイタリア・ローマへ。ここで2泊する予定。
たいがーは長時間フライトでへろへろ。姉ちゃんはそんなんでもないが疲れたみたい。
親父はよく外国を行ったり来たりしていたので余裕とのこと。オレ?愚問だな。
仕方がないのでホテルにて就寝。まぁ、こうなることを予想してたしな。
2日目。前日に俺と親父で決めた一般的な観光プランに沿って観光することに。
まずはスペイン広場にスペイン階段。有名らしい。
「なんでイタリアなのにスペインなの?」
「近くにスペイン大使館があるからだよ。」
ほー。まさか親父に教わるとは思わなかったぞ。
しばらく歩き、小舟の形をした噴水を発見。姉ちゃんがきゃっきゃと水で遊んでいたので
「ほれ。」
「きゃ!!」
軽く押して掴んだ。涙目で追いかけてくるので逃げることにした。
適当に逃げ廻って巻いたと思ったら迷子になったと思ったのか、姉ちゃんが泣きながら俺と親父の名前を呼んでいた。
悪いコトしたなと姉ちゃんを抱き上げてあやしていたら思いっきりつねられた。
「ごめんな姉ちゃん。」
「・・・許さないもん。」
結構前に教えてもらった魔力の探索・察知とかで親父を探してみることに。分かりにくかったけど見つかった。
たいがーと親父はカフェでお茶をしていて、たいがーはいかに親父がカッコよく押し売りから自分を助けてくれたかを俺らに話したが、
はいはいよかったねーと軽くながした。
腹も減っていたのでこのカフェで食べることに、親父がぺランぺランのイタリア語で注文していたのをカッコいいと不覚にも思ってしまった。
たいがーのね?ね?カッコいいでしょ?的な目線を向けてくるのではいはいよかったねーと軽くながした。
外国の紙幣を払う時にいつも思うが、日本の札と比べてペラペラしていて頼りなく
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