447部分:第三十四話 夜空にあるものその十一
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
「最低最悪の人間が」
「最低最悪。確かにね」
「そうした人間もいるけれど」
「殆どの人は違うね」
「あれはもう餓鬼」
それだというのだ。人ではなくだ。
「生きながら餓鬼道に堕ちている」
「卑しい人間は本当に卑しいね」
「そう。けれどそうじゃない人が殆どだから」
「そういうことだね。だから」
「そう。そうした面も見ていきたい」
「じゃあ今度の日曜は」
赤瀬からだ。話すのだった。
「そうした一面が見られることがいいと願って」
「それも御願いしながらね」
「行こう」
赤瀬に顔を向けて見上げて。そうして告げた。
「二人で」
「うん、二人で」
こう話してだった。そのうえでだった。
「御願いしながら」
「行こうか」
「そうしよう」
二人もまた百貨店に行くことにした。そうしてそこでだ。椎名はその出会いを経験するのだった。それこそ神の導きなのだろうか。
第三十四話 完
2010・12・23
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ