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空に星が輝く様に
447部分:第三十四話 夜空にあるものその十一
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「最低最悪の人間が」
「最低最悪。確かにね」
「そうした人間もいるけれど」
「殆どの人は違うね」
「あれはもう餓鬼」
 それだというのだ。人ではなくだ。
「生きながら餓鬼道に堕ちている」
「卑しい人間は本当に卑しいね」
「そう。けれどそうじゃない人が殆どだから」
「そういうことだね。だから」
「そう。そうした面も見ていきたい」
「じゃあ今度の日曜は」
 赤瀬からだ。話すのだった。
「そうした一面が見られることがいいと願って」
「それも御願いしながらね」
「行こう」
 赤瀬に顔を向けて見上げて。そうして告げた。
「二人で」
「うん、二人で」
 こう話してだった。そのうえでだった。
「御願いしながら」
「行こうか」
「そうしよう」
 二人もまた百貨店に行くことにした。そうしてそこでだ。椎名はその出会いを経験するのだった。それこそ神の導きなのだろうか。


第三十四話   完


                2010・12・23

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