機動戦士ガンダム
2142話
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、ニーズヘッグの尻尾はT-LINKシステムを使っての操縦となる。
まぁ、ニーズヘッグそのものが基本的にT-LINKシステムを使っての操縦を前提としているんだから、そう考えればおかしな話でもない。
そんな訳で、まずは軽く尻尾を動かす。
右に、左に、上に、下に。
ヒートロッドとして使ってみたり、先端に念動フィールドの刃を作ってみたり。
……本来なら輻射波動を使った試験もしてみたいとろころだったが、生憎と標的はいない。
電撃を纏わせ、ウルドの糸を展開し……こっちもまた、標的がいないとハッキングが出来たりはしないな。
ともあれ、そんな感じで色々と尻尾を動かしていると……
『アクセル、聞こえる? これからメギロートを標的して出すから、尻尾だけを使って戦ってみてくれる?』
マリューが通信でそう言ってくる。
マリューにしても、自分の開発した新型のT-LINKフレームが使われている尻尾だけに、興味津々なのだろう。
「分かった。言っておくけど、手加減なんかさせるなよ」
『分かってるわ。ニーズヘッグの事を倒すべき敵と認識させてるから、遠慮なく倒して頂戴』
マリューとの通信が終わり、1分もしないうちにやがてメギロートが姿を現す。
……ただし、てっきり1機だけかと思っていたら、5機のメギロートだ。
いやまぁ、マリューにとっては尻尾の能力をしっかりと調べる為にはそのくらいの数はいるという認識なのだろうが。
寧ろ、尻尾だけだからこの程度の数だったと言うべきか。
もし尻尾だけではなく、ニーズヘッグ全体の能力を確認する為に……というのであれば、それこそこの程度のメギロートでは圧倒的に足りなかっただろうが。
いや、そもそもニーズヘッグの能力を確認するのにメギロートでは、相手があまりに弱すぎる。
メギロートは多少動く程度の標的……というのが、マリューにとっての感覚だろう。
とはいえ、メギロートは純粋に性能という点ではザクよりもかなり高いんだけどな。空も普通に飛べるし、虫型だから正面からの攻撃でも被弾面積は小さいし。
まぁ、何はともあれ……
「試してみるか」
そう呟き、ニーズヘッグのツイン・ドライブを起動させる。
ちなみにレモンの話によると、何気にT-LINKフライトシステムとテスラ・ドライブも新型になっており、それ以外の機器も全般的にバージョンアップしているらしい。
もっとも、新型のT-LINKフレームのように劇的に進化した訳ではなく、あくまでもバージョンアップといった程度らしいが。
ともあれ、そうして空中に浮かんだニーズヘッグ目掛けて5機のメギロートが突っ込んでくる。
全機が一斉に突っ込んでくるのではなく、少しずつタイミングをずらしている辺り、AIがしっかりと戦術を理解
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