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汝(なれ)の名は。(君の名は。)
04オカルト研究部
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だった。
「そう、そうなのね(///)、今回は紀元前で、冬守の巫女である自分と交代しているのね」
 もう大好物の話を聞いてしまい、鼻血出しそうなぐらい漲って、さっそくスマホ出してポチポチ報告している。
 掲示板にスレ立てしているのではなく、LINEの画面なので部員を召喚している最中らしい。
 まるで自分の学校の生徒から朱雀の巫女とか青龍の巫女が出て、隣にいるタケルは七星士の一人のタマホメで、前世から二世の恋を約束した巫女を守る戦士が出会ったのだと思い込んでいる。
 二人で古代中国みたいな四神天地書の世界を彷徨っているのを、妄想して幻覚見て白日夢を見て、頭に血が上って本当に鼻血を流し始めた担任。
「ああ、宮水さん、ソッチに行ったら現地の人に乱暴されてしまうわ、青龍の七星士のみなさ〜ん?」
 紀元前の世界で、路地に連れ込まれた四葉が「助けてっ、美朱っ、みあか〜〜〜!」とでも叫んでいる幻覚を見ているようで統合失調症発症中。
 この教師にこそ黄色い救急車が必要だった。

「センセーッ! 宮水四葉さんに「また」前世の自分が降臨したんですねっ」
 音速で走ってきたオカ研部員数人に取り囲まれ、中には泣いて感激している者までいた。
 誰一人疑問形とか使わず、「本当なんですか?」などと野暮なことは言わず、オカルト現象が起こったことを喜び、その中心にいられる喜びを全身で表現していた。
 疑問は最初から持たない、持ち込まない、見に行かない。
 できるだけ希望的観測も含めて、オカルト現象だと認定してから、裏付けとか証拠を捏造してでも「事実!」「真実!」へと昇華させる。
 それがオカ研。

 早退願いは即座に受理されたが、その前のオカ研一同から録画しながらのインタビューと、今回の歴史的背景を調査される。
 もちろん疑って聞かれるのではなく、リーディングだとかアカシックレコードだとか、大好物の味を味わえるように、無理やりにでも「歴史的証拠の方を合わせる」質問をされる。

 オカルト研究部部室

 即座にオカ研部室に集合、担任が担当する科目は自習。歴史書や地図なども図書室から持ち込んで、講義を始める担任。
 歴史の特別講習なので、主要な部員まで「お手紙」を出して各教室から借り出している。
「ああっ、冬守の里に、天皇家の前身である朝廷から使者が来ていて、天照への恭順と朝貢を断ると軍事侵攻があるのね? 歴史の勉強になるわ〜」
 部員が日本地図をホワイトボードに書いて、九州から、もしくは淡路島から大和、出雲への侵攻ルートを書き、出雲から逃れた一団が信濃の国(諏訪)に臨時政府を開いている状態を示す。
 さらに邪馬台国が中部日本へと圧力を掛け、山岳部にも足掛かりを求めている現状も箇条書きにする。
「おお〜、これが神代の日本」
 教科書を前にし
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