04オカルト研究部
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な条件で講和を結べる」
「俺を連れて行ってくれ」
このような荒唐無稽な話に、即座に乗って来た相手を見て微笑むシヨウ。
自分を好いてくれているのを見て、あざとく女の武器を使ったが、本当に建御雷神と呼ばれる剛力の巨人を斬れる人物がこの世に存在するとしたら、目の前の男以外には心当たりが無い。
巫女なので現代の剣道の太刀筋を見切れるほどの眼力は持ち合わせていないが、疾風迅雷とは昨日四葉の目が見た剣を表す言葉なのだと思い至っていた。
もちろんタケルよりも上位の剣士がいるなら、紹介してもらう気でいたが、縁が無い者を無理に呼び出したりはできない。
剣道全国優勝する大人やタケルの祖父を呼んでも、「なぜこんなことに命を懸ける必要があるのか?」と問われ、相手方の報酬が高ければ簡単に寝返えられる。
「良いのか? 命を懸ける事になるぞ?」
「ああ……」
「ならば報酬は我の命。もし見事、建御雷神を始め、天照の剣士全員を斬り捨てる願いが叶ったのなら、我の身も心も汝の物じゃ」
猛はゴクリと生唾を飲み込み、恋愛や肉欲をダシに自分の命を平然と要求してくる魔女の罠に掛かった。自ら掛かりに行って、思いっきり乗っかった。
「分かった」
目の前の相手は、後になって約束を違え、記憶を書き替えて惚けるような、自分の周囲に群がる馬鹿女とは違うのを悟っていた。
命の対価は命で贖ってくれる、そう云う信用ができる人物との契約を交わす。
タケルはクレヨンしんちゃんとして誘拐され、イジリマタベイで草g剛ぽんとして、アッパレ神代の戦国時代に何らかの手段で召喚される。
戦国時代にファイヤートリッパーして、犬の妖怪である兄と命のやり取りをしたり、四魂のかけらを巡って奈落とか言う元盗賊の妖怪とか、土の人形として黄泉帰った前世の巫女と戦う。
家族(祖父)と乗用車とペットも参加するかも知れない。
「まず、この図書室では資料が足りぬ、何もないので医術書を軽く見た後も読みふけってしまったが、飛騨の記録がある図書館か、国会図書館で資料を調べたい」
「ああ」
その時間は図書館で調べ物をしたが、休み時間になると早退の許可を取りに職員室に向かった。
職員室、担任の席
「あの、こいつのいつもの症状なんですが、今回は紀元前の巫女、前世の自分と交代しているそうなんです」
そんな荒唐無稽な話をすると、即座に病院に連れていかれるか、黄色い救急車を召喚されてしまうが、タケルの担任はオカルト研究部の顧問で、学生時代も高校大学とドップリ嵌り込み、現在でも「ムー」を定期購読して、机の上にも職務に不要なタロットカード。
その手の掲示板にも毎日入り浸り、四葉の状況を毎回匿名で投稿しまくっている公務員にあるまじきイッタイ女で元凶
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