06.そうだ、刑務所に逝こう。
第7回
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かった。
「………さぁて、夏だからかき氷でも食べようかなぁ! あ、葉月のかき氷にデスソースかけよ。フランさんのかき氷にはチョコレートでもかけようかな」
大きく伸びをして、刑務所の中へ入る琴葉。
取り残された聖月と一鶴、そして蘇生された看守達が刑務所内に入ったのは、駆け付けた看守長に心配されたときだった。
◇ ◆ ◇
「かき氷が美味し過ぎる!!」目を輝かせ、かき氷を口の中に入れていく琴葉。「此れから任務終わりには毎回かき氷食べるかなぁ………ってか、百倍の多さのかき氷作ってみたい!!」
「子供か!!」其処に突っ込む葉月。「って、誰だ俺のかき氷にデスソースかけやがった奴!!」
「君はデスソースがかかっていたのかい!?」フランが反応する。「私はチョコレートだったのだけど!?」
「あー、作ったのは全部姐さんですからねー」カル○ス味のかき氷を食べながら、紗耶香は言う。「かき氷でロシアンルーレットやろうと思ったら、真逆姐さんはここまで本気を出してくるとは……」
「……見た目は全て白いのにな」凛が、自分が持っているかき氷を見ながら言う。そう、このかき氷、かかっているものは全て白。デスソースも、チョコレートもだ。見た目も全て同じ。「普通に考えて有り得ない」
「と言う事で、『かき氷十秒クッキング』!!」
「は?」
「@先ずは海水を用意します!」
「水じゃないの!?」
「A海水を別空間に送り、塩だけを向こうに置いてきます!!」
「出来るか!!」
「B凍らせます!!!」
「一瞬で凍る訳……あったわ」
「Cそして出来た氷を木端微塵にします!!!!」
「え」
「D皿に突っ込んでシロップをかけて完成です!!!!! 如何ですか? 簡単でしょう!?」
「簡単な訳ねぇだろ」
「まぁ、今回は新味だからさ、食べてみてよ」琴葉が十秒弱で作ったかき氷を、目を点にして驚く一鶴に渡す。それを、ぎこちない動作で受け取り、一口食べる。「如何、如何? 新しい、苺牛乳味のかき氷は?」
「…………おいしいッス」
「他にも、苺、檸檬、ブルーハワイにマンゴー、○ーラとかカ○ピス、うどん、蕎麦、醤油ラーメン、塩ラーメン、豚骨ラーメン、担々麺………」
琴葉が其処まで言ったところで、葉月が反応する。「おい待て待て待て!!」
「お前、そんなラーメン好きだったか!? つーか、如何為てラーメンがシロップになってんだよ!! うどんとか蕎麦も!!」
「まぁ私のシロップの製造法は秘密なんで」琴葉はそこで言葉を止め、一鶴の方を向く。後ろには、先程の襲撃に立ち会った看守が。「君達にもかき氷あげるよ!」
そして、全員で輪になってかき氷を食べながら、説明は始まる。
「さて、先ず私達の説明だよ」琴葉は五杯目のかき氷に手を付け
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