序章
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かりました。御霊を待たせているので、失礼します」
一礼をすると、斬夜は部屋から出ていく。
『…頑張りたまえ、天月斬夜君。君に鍵の加護があらん事を』
背後に鳴り響く重厚な声を聞き、斬夜は所長室から離れる。
暫く歩いて、外が見える窓のところまで来ると、向かいから御霊が現れる。
「挨拶は済ませたのか?」
「……ついさっき済ませてきたよ。変わってなかった」
それを聞くと、御霊は嫌そうな顔をする。
「であろうな…。我もあやつは嫌いだ」
「意見が合うのはコレで三回目だな」
微笑んで外を見る。
「…久々の帰省がこんな形でなるとはな…おちおち落ち着きもできないか」
「とはいえ、監視だけなら問題はあるまい。我も居るのだ、大船に乗れ」
御霊が肩を叩くと、そのまま所長室に向かっていく。
「…元気にしてっかな…古城…」
ガラスに反射する自分の姿を見ながら、小さく呟いた。
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