第12話
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「教師としては、真田さんの性別に拘わらず、そういった行為は見逃すわけにはいかない……んだけどぉ」
「私は白鳥さんの意見に賛成ですよ先生。互いに愛し合ってるんですから、年齢なんて関係ないわ!」
「私も蔵原と真田の関係は受け入れるけど、あの男……軟派な性格を改めそうに無いからなぁ」
流石女子……
コイバナ(?)に目が無い様で、パジャマのままで楽しそうに会話居ている。
ただ気になるのは、時々俺の方をチラチラ見てくる事だ。俺は真田さんの裸で頭がいっぱいなんだよ。
「おや……皆さんお揃いの様で。朝っぱらから廊下で立ち話なんて、如何したんですかな?」
着替えを終えた蔵原が、軽く化粧もしてバッチリ決めた真田さんと共に部屋から出てきた。
にしても、何故ここに集まっているのかは言わなくても解ってるだろうに。
「あ゛……そ、そう言えば私ってば着替えもしないで!」
「あ! わ、私もですわ……」
真田さんのちゃんとした格好に、今現在の自身の身形に気が付いた小林先生が、恥ずかしそうに腕で身体を隠し後退る。
勿論同じ様に気が付いた白鳥さんも逃げる様に自室へ戻り、残りの二人も脱兎の如く退散した。
俺には猫にしか見えないから気にしてなかったけど、蔵原が現れて身形を気にし出すなんて……何かモヤモヤする。
さて……パジャマだった女子陣も着替え終わり、真田さんの手料理を朝から堪能した所で、小林先生が「さぁ、暑くなる前の朝方に、夏休みの宿題等をやっちゃいましょう」と提案してきた。遂に……
折角のバカンスなのに、勉強とか考えられなくない?
ここはそんな野暮なことは言いっこ無しにしてほしいな。
そんな眼差しを俺と佐藤さんで先生に向けてると……
「俺……旅行前に出された課題は殆ど終わらせちゃったんで、海で遊びます」
と、蔵原から自分勝手な発言。
ず、ズルいぞ!
「は〜い。私も終わらせちゃってあるんで、リュー君と一緒にラブラブしまぁ〜す?」
これまたズルイ。
昨晩しこたまラブラブしてたんだろうから、今日は皆に合わせて勉強しろよ。
「ちょ……課題を殆ど終わらせてるとしても、二学期に向けて予習をしておきなさいよ」
そうだそうだ!
お前等も勉強しろ!
「一学期の成績、学年首位と次席の二人に、二学期の予習しろとはお笑いですなぁ。そんな事しなくても好成績はとれるんですから、一度しか無い高校一年の夏を謳歌する方が打倒だと思いますが?」
くそぅ……実績残してる奴は態度がデカい。
「そうだそうだぁ。こう言う時に遊べる様に、普段から勉強して良い成績を残してるんだから、遊ばせろぉ!」
た、確かにその通りだと思うし、真田さんの笑顔が可愛いから認めたくなっちゃう。
「うっ……そう言われちゃうと……」
「
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