第53話 死のロードなんて吹っ飛ばせ
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でどうも調子が悪そうだ……………
「ボール!!」
これでカウントは1ストライク2ボール。
「頑張って……………」
隣を見ると、キャロがさっきのカードを握り締めている。
「キャロ…………」
「ボール!」
これで1ストライク3ボール。
「頑張れ!負けるな!!」
「頑張れ藤河!!」
「負けるな………!!」
キャロ以外の3人も一生懸命応援している。
「ストライク!!」
これで追い込んだ。
しかし、さっきまで150キロを下回っていたストレートが151キロと本来のスピードに戻っている。
……………声援が届いた!?
「いけー!!藤河!!」
キャロが今までで一番大きい声で応援した。
そして、最後の一球。
ズバーーーン!!
「ストライク!!バッターアウト!!」
本日最速154キロのストレートで藤河がバッターを三振に取って、タOガースは連敗を5でストップした。
「いや〜本当に良かった!!」
「そうだね、やっと連敗脱出出来たね!ここから巻き返せば充分首位を狙えるね!!」
「ルーの声援のおかげ!」
「いいから静かに食べろよ………」
俺達は近くにあったラーメン屋で遅めの夕食を食べていた。
「よかったな、藤河がしっかり抑えられて」
「はい!!最後のストレート、とっても速かったです!!」
箸を持ちながら嬉しそうに言うキャロ。
ずいぶんご機嫌だ。
他のみんなもタOガースが勝ってテンションが大盛り上がり。
不機嫌で帰る事にならなくて本当に良かった。
だけど……………
「こうなるんだよな……………」
電車で帰る途中俺以外みんな寝てしまった。
幸い、東京駅からコッチに帰ってくるまでは乗り換えをしないので問題ないが、ちゃんと起きて歩いてくれるかなコイツら………………
「すぅすぅ…………」
「くぅ…………」
「むにゃむにゃ………」
「くーくー…………」
「まあ、勝って良かったな、タOガースファン」
4人の寝顔はとても満足していた。
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