第53話 死のロードなんて吹っ飛ばせ
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みたい……………」
シュンとするキャロ。
どうにかしてあげたいけど、こればっかりはな…………
「そんなに悲しむなよ、限定じゃなくて普通のも売ってるからそれを買おう」
「いいんですか?」
「ああ、それくらい何でもないよ。それでどれがいい?」
「あっ、え〜っと…………」
慌ててカードパックの中を漁るキャロ。
俺も昔はよくやったもんだな……………
「お兄ちゃん、これにします!!」
どうやら決めたようだ。
せめてタOガースの選手位は出て欲しいんだけど…………
「…………………あっ!?」
そう言ってキャロは1枚のカードをじぃっと見ている。
「何か当たったか?」
「はい!!ピッチャーの藤河です!!」
おおっ、タOガースの守護神、藤河か!
しかもキラキラが半端ない。恐らく一番レア度が高いやつだろう………
「見てください、ステータスも凄く高いです!!」
そう言われて見てみると確かに高い。
E〜Sのステータスでスタミナ以外全てA以上だ。
他のカードと比べても全然違う。
「良かったな、キャロ」
「はい!!」
キャロにしては珍しくぴょんぴょん跳ねながら全身を使って喜んでいる。
まあ、直ぐに恥ずかしくなったのか、顔を赤くしてやめたけど…………
「それじゃあジュースを買ってさっさと戻るか。キャロ、無くさないようにしっかり持っとけよ」
「はい」
俺とキャロは前より減った行列に並び、飲み物などを買った。
「ただいま」
「遅いよ〜!!」
着いた瞬間文句を言ったライだが、直ぐに目線はグラウンドへ向く。
ちょうど、今タOガースがシートノックをしていた。
「上手…………」
「綺麗だね!」
「僕だってあれくらいは…………」
プロと競うなよライ…………
「お兄ちゃん、ハイ」
「ありがとうキャロ」
そんな3人とは別に、俺とキャロは買ってきたホットドックを仲良く食べてました。
「プレーボール!!」
時間も6時になり、試合が始まった。
「頑張れー!!タOガースー!!」
初っ端からメガホンで応援するライ。
一生懸命なのは見て明らかだ。
「せめて、今日は勝って欲しいな…………」
そんなことを呟き、俺も久しぶりの野球を楽しむことにした。
試合は2対1とタOガースがリードで進んでいった。
「ううっ……………」
昨日と似たような展開。
9回でツーアウトランナー2,3塁。
一発が出たらサヨナラって場面だ。
さっき、キャロが当てた藤河がマウンドに上がっている。
明らかにボール先行
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