第一章
[2]次話
忙しい中でも
雛森加奈は大学生である、そしてアルバイターでもある。
その両方に忙しい日々を送っている、彼女が働いているアルバイトは今はケーキ屋だがそのアルバイトについてだ。
大学で友人達に困った顔で話した。
「アイスクリーム売れてるけれど」
「あんたのお店アイスも売ってるの」
「それでなの」
「ええ、アイスも売れてるけれど」
こう言うのだった。
「それが売れ過ぎなのよね」
「ああ、今年の夏暑いからね」
「記録的な猛暑だからね」
「今だって暑いしね」
「夏休み前だってのに」
「それで今かなり忙しいのよ」
アルバイトの方がというのだ。
「もう目が回る位にね」
「そんなになの」
「そんなに忙しいの」
「そうなの、アイスを売って在庫をお店から出してそのチェックもして」
そうしたことをしてというのだ。
「今忙しいのよ、それであんまりにも売れて」
「それでどうしたの?」
「忙しいことはわかったけれど」
「何かあったの?」
「私がアイス担当になったの」
そうなたっというのだ。
「専門になったのよ」
「あまりにも忙しくてなのね」
「アイス担当を置くことになって」
「あんたになったの」
「そうなの、今ケーキより売れて」
それでというのだ。
「大変よ、正直夏が終わることを祈ってるわ」
「というかそんなに忙しいって」
「アイスどれだけ売れてるのよ」
「殆どアイスクリームの専門店じゃない」
「そうなってるじゃない」
「本当にそう言ってもいい位売れてるのよ」
現実問題としてというのだ。
「これがね、私が一人お店切り盛りしている感じよ」
「アイス屋さんを」
「そうなってるのね」
「そうなの、早く夏が終わって欲しいわ」
心から言う加奈だった、とにかく今彼女は忙しかった。
それは夏休みに入っても同じでかえってバイトの時間が増えてしかも大学の方のサークルもあってだった。
それでだ、疲れてだった。
家に帰ってだ、両親にぼやいた。
「今年本当に忙しいわ」
「ああ、疲れてるみたいだな」
「そうみたいね」
「ええ、サークルもあるけれど」
「アルバイトだな」
「そっちで忙しいのね」
「もう目が回る位よ」
そこまでとだ、夕食の鯖の味噌煮を食べつつ言うのだった。おかずは他にはトマトに冷やした胡瓜のスープそして白い御飯がある。梅干しや漬物も出されている。
「今年はね」
「暑いからな、今年は」
「記録的な猛暑だからね」
「余計にだな」
「忙しいのね」
「そう、しかも私お店で一番売れているアイス担当になったから」
両親にこのことも言うのだった。
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