完全体
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するティオス。彼が何を目指しているのかヨザイネたちはうっすらと感じ取っていた。それゆえに、このあとに起こると思われる出来事に目を凝らしていた。
漆黒の翼を広げ一人の男を見下ろすドラゴン。その圧倒的な魔力を体から溢れ出させている巨大な生物を見上げている天海はなおも余裕の笑みを浮かべている。
「もうこれまでのようにはいかんぞ」
「来い!!」
口をわずかに開き魔力が蓄えていくアクノロギア。それを見ている天海右足を引き、攻撃に備える。
「ハァァァァァッ!!」
魔力を溜めきったアクノロギアは口を大きく開きそれを巨大な雄叫びと共に打ちおろす。天海はそれに対し引いた右足を前に踏み出し、前に突き出した右腕でそれを受け止めようとする。
「ぐっ・・・」
少しずつ後方に押されていく天海。彼は避けようと思えばこの攻撃も避けれたのかもしれない。しかし、強者との戦いを好み、自らの力に絶対の自信を持っている彼は退くことができなかった。
「バカな・・・」
それゆえに、力の差があるこの技を受け流すことができなかった。
「ぐああああああああ!!」
暗黒のブレスに飲み込まれ吹き飛ばされる天海。ボロボロになった彼は地面を転がりなからも、すぐさま立ち上がりアクノロギアを見上げる。
「それが貴様の本気か」
絶対的な支配者として君臨し続ける竜の王。その本気を間近にした彼はビビる所か、笑っていた。
「そうだ。貴様を葬り去る我の真の実力だ」
押されていたアクノロギアはようやく敵が地に手をついたことで得意気な顔をしていた。しかし、天海は余裕の笑みを浮かべていた。
「そうじゃなければつまらない。俺をもっと楽しませろ!!」
強大となった敵になおも挑んでいく天海。二人の戦いはどうなってしまうのか、彼らにもわからないものとなるほど激しさを増していた。
タッタッタッ
その頃、ティオスから離れていたメイビスは懸命に走っていた。
(オーガストのために・・・私がゼレフを止めないと)
オーガストが自らの身を犠牲にしてティオスを止めようとした。その勇敢な姿を見せられた母としては、暴走する父を止められなければ示しがつかない。そう思い彼女は懸命にゼレフの元へと走っていた。
(見つけた!!ゼレフを倒す方法を)
唯一と思われるゼレフを倒せる策。それを見つけたメイビスは妖精の尻尾へと急いだ。
その頃、ティオスはある目的となるある少女たちを見つけていた。
「見〜つけたッ!!」
快
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