第三十一幕:日常の虹
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お昼、よろしければどうぞ」
時崎「ありがとうございます」
凪咲さんは、サンキャッチャーの光の事については触れなかった。七夏ちゃんの事を思っての事だろうか? だとしたら、俺は・・・。七夏ちゃんの事をもっと知りたいと焦ってしまった。
七夏「柚樹さん? どしたの?」
時崎「いや、なんでもない。お昼、一緒にいいかな? 七夏ちゃん!」
七夏「くすっ☆ はい☆」
七夏ちゃんと一緒に昼食を頂く。いつもの日常のように思えて嬉しく思う。
この後、鉄道模型の信号機を七夏ちゃんと一緒にレイアウトする事になっている。
時崎「ごちそうさま!」
七夏「はい☆」
時崎「七夏ちゃん、俺、先に直弥さんの部屋で準備してていいかな?」
七夏「はい☆ ありがとうです☆」
俺は直弥さんの部屋へ移動する。机の上には俺と七夏ちゃん宛ての封筒が置いてあった。七夏ちゃんが来たら、一緒に中身を確認しようと思う。まあ、今すぐ確認しなくても中身の予想はできる。きっと七夏ちゃんが喜んでくれる物だろう。
鉄道模型のレイアウトの隣にある袋から信号機を取り出して、中の説明書を読んでおく。「3灯式信号機」と記載されているが、詳しくは分からない。6個ある信号機をよく眺めてみると、灯が付く箇所が5灯ある物もあった。信号と言えば「青」「黄」「赤」の三色だと思うけど5灯と言う事は他の色もあるのだろうか? 更に説明書を読み進めると、黄が、三灯もあるようだ。よく分からなくて少し不安になってきた。
時崎「えっと・・・確か・・・」
直弥さんから受け取っていた信号を設置するイラスト図を取り出して確認する。その指示を見ておおよその設置場所を確認する。全部で6個ある信号機だか、駅に設置する信号は「出発信号」と記されており、これが3灯式信号機のようだ。同じように見える信号でも二種類あるようで、駅に設置する2個は3灯式、他の4個は5灯式となるらしい。レイアウト上に箱のまま、おおよその設置位置に信号を置いておく。
トントンと扉が鳴る。七夏ちゃんだろう。
時崎「七夏ちゃん!」
七夏「柚樹さん☆ お待たせです☆」
時崎「それは!」
七夏ちゃんは俺が蒸気機関車イベントで買った「C11蒸気機関車」を手にしていた。
七夏「みんなの模型さんです☆ 後で一緒にと思って☆」
時崎「ありがとう!」
七夏「くすっ☆ あ、柚樹さん宛てのお便りです!」
七夏ちゃんも直弥さんからの封筒に気付いたようだ。
時崎「七夏ちゃん宛てでもあるよ!」
七夏「くすっ☆ 一緒になってます♪」
時崎「そうみたいだね」
一緒と言われて、なんか妙に恥ずかしくなってくる。
七夏「えっと、どうすればいいのかな?」
時崎「七夏ちゃんは、俺よりも詳しいと思うけど、とりあえず、信号機を
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