436部分:第三十三話 告白その八
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問う。
「それは嫌かしら。私だと」
「そんな筈ないじゃない」
星子はにこりと笑って星華に対して答えた。
「そんな。お姉が嫌って」
「私でいいのね」
「ええ、是非ね」
嫌どころかだ。こう言うのであった。
「その時は御願いね」
「有り難う。それじゃあ」
「うん。私達姉妹だからね」
ここでだ。星子はまたこう言うのだった。
「お互いに何かあったらその時は」
「こうして二人でね」
「そうよね。二人でね」
「助け合って支え合って」
二人で話していく。
「そうしていこう」
「そうね。何があってもね」
「それじゃあ」
二人はだ。また杯を出し合う。そのうえでだった。
その酒を飲み合う。開けばお互いに注ぎ合ってだ。そうしてそのうえで酒を楽しんでだ。今はその深い悲しみを忘れるのだった。
第三十三話 完
2010・12・16
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