暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第41話 イリナの想い、コカビエルVSオカルト研究部
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は頭の傷のせいで近所の子にいじめられていたから、よく私が守ってあげていたっけ。
 そんなイッセー君があんな外人顔負けの筋肉ムキムキでワイルドな男性になってるとは思えなかった。それにイッセー君は黒髪だったけど彼はゼノヴィアと同じ青髪だ、染めてるわけでもなさそうだし結局は他人の空似かと思っていた。今までもそうやって希望を持っては裏切られてきたこともあったから信じる気持ちを失っていたのかもしれない。


 でも一緒に過ごしているうちにやっぱり彼は私の知っているイッセー君なんじゃないのかなって思うようになったの。えっ、どうしてそう思うようになったかって?それは私にも分からないかな?しいて言うなら懐かしい感じがしたの。
 時折見せる笑みやしぐさが昔のイッセー君に重なっていたし何より二人で買い物に行った時私の名前を呼んでくれた時に彼が幼いころのイッセー君に呼ばれたように感じた。


 正直彼が私が知るイッセー君なのか知りたくてしょうがない、でもそんな迷いを持っていてはコカビエルに勝つことなど不可能だろう、だから今回の作戦が成功したら……勇気を出して聞いてみようかな?任務を終えた後なら主も許してくれるよね。



「イッセー君……?」


 今私の眼前に映っている光景は何なの?光の矢で背中を串刺しにされたイッセー君の姿しか映っていない、これは夢だよね?だってようやく私が探していた人が見つかったかもしれないという希望があったのに……


「ふん、中々に楽しませてもらえたが所詮は人間、こんなものか」


 こちらに向かってくるコカビエルが何かを言っているが私の耳には聞こえてこない、私の意識は私達の方に手を伸ばしているイッセー君にしかなかった。
 でも彼は力尽きたかのように伸ばしていた右腕をダランと下げてしまった、私はそれを見た瞬間、頭の中が真っ白になってしまって、気が付けばイノセンスを発動させてコカビエルに向かっていった。


「コカビエルゥゥゥゥゥゥゥッ!!!」
「イリナ!?いくら何でも無謀だ!!」


 ゼノヴィアの静止を無視した私はコカビエルに向かっていき勢いよく足を振るう、私の繰り出した一撃はコカビエルの顔面に当たったがコカビエルはケロッとした表情で笑みを浮かべて私のお腹にパンチを喰らわせた。


「がはぁっ!!?」


 内臓に重いダメージを受けた私は思わず血を吐き出してしまった。蹲る私を踏みつけようとコカビエルが足を上げるが振り下ろした足は私ではなく間に入ってきた祐斗君の刀に防がれた。


「これ以上はやらせはしない!」
「ほう、貴様、禁手に至ったのか。面白い、先ほどの赤龍帝のナイフとどちらが切れ味がいいのか試してやろう」


 コカビエルの左手から光の剣が生み出され、祐斗君の刀と
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