暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第41話 イリナの想い、コカビエルVSオカルト研究部
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 朱乃さんが太鼓を2回叩くと今度は雷が龍の形に変わっていった。


「6000万V、雷龍!!」


 朱乃さんの太鼓から生み出された雷の龍はコカビエルに絡みつくと締め付けながら首筋に噛みついた。うわぁ、電撃と拘束の二段構えに首筋への出血ダメージ……えぐいわね。


「どう、6000万Vのお味はいかがかしら?」
「中々刺激的な味だな、だがこの程度では肩こりしか取れないぞ」
「うふふ、なら最後にとっておきをプレゼントして差し上げますわ」


 朱乃さんは魔法で異空間に穴を開ける、するとそこから雷雲が出てくるとそれを上空で球状に集めていく、それは次第に大きくなっていき巨大な雷雲の球になった。


「な、なにあれ……?」
「ここに来る前にずっと異空間にため込んでいた分厚い積乱雲……それを球体にしたものですわ、膨大な気流と雷のエネルギーを内包したあれは、差し詰め放電爆弾と言った所かしら。名付けるとしたら『雷迎』と呼ぼうかしら?」


 雷迎……あんな切り札を隠し持っていたなんて思わなかったわ。


「本来ならもっと大きなものを作れるのですが時間もかかるし今回はこれが限界ですわね、でもこの大きさでも威力は絶大……流石の貴方でもあれをまともに喰らうのは危ないのではないかしら?」


 朱乃さんがニコリと笑うが私は寒気がした、だって学校を飲み込んでしまう位の大きさなのにまだ小さいなんて信じられないわ!
 それにそんな危険なものをここに落としたら私達も危ないじゃない!?


「大丈夫ですわ、普段はアレを落としますが今回はコカビエルを直接押し込んで棺桶にしますから」


 私の心の叫びを感じ取ったのか、朱乃さんは大丈夫と言い微笑んだ。そして彼女が指を鳴らすとコカビエルを締め付けていた雷龍が浮かび上がり、そのままコカビエルごと積乱雲の塊の中に突入した。


「ぐおおおォォォォォ!?」


 中からコカビエルの絶叫が聞こえてくるがいったいどうなっているんだろうか?


「荒れ狂う気流の嵐に迸る雷の渦……いずれ体がバラバラになってしまいますわ」


 朱乃さんは傷を抑えながら笑みを浮かべて私の傍まで歩いてきた。


「大丈夫ですか、イリナさん?」
「私は大丈夫です、でも他の皆が……」
「ええ、まずはアーシアちゃんを回復してあげましょう。彼女さえ回復できれば後は……」


 その時だった、空に浮いていた雷迎が大きな音を立てて消えてしまった。一体何が起こったと言うの?



「これは……うっ!?」
「あ、朱乃さん!?」


 それを見上げていた朱乃さんのお腹から何者かの腕が突き出ていた。そして倒れる朱乃さんの背後に立っていたのは全身が焦げていたコカビエルだ
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