機動戦士ガンダム
2140話
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た事も、何度となくある。
そう考えると、明らかに動き出すのが遅いのは間違いない。
「あー……それは、基地の上の方で色々と揉めていたからでしょうね。普通に考えて、運び出したとかそういうのでもなく、いきなりザクとかが消えるんですから。それを真っ正直に軍上層部に報告しても、正気かどうかを怪しまれるか……場合によっては何か後ろめたい事があって、それで隠しているのではないかと思われても、しょうがないですし」
言われてみればそうか。
それで自分が妙な風に思われるのが嫌で、報告を止めていた、と。
「けど、そんなに騒ぎになったのなら、隠し通せる筈もないだろ?」
「そうですね。ですから、結果としてそれが軍上層部の者の耳にも入り、今回の騒動になった訳です」
「……なるほど」
そう言われれば、俺としても納得するしかない。
元々この件で騒動になるというのは分かっていた上での行動だっただけに、その件については特に驚く事ではなかった。
「で? その一件でエデンは疑われているのか?」
「いえ、その……彼女達のおかげで、エデンは特に問題がないと報告されていますから」
だろうな。
こういう時に魔術や魔法といった技能は非常に役立つ。
「なら、取りあえず様子見だな。ジオン軍がこの件でどう動くか……少しだけ、楽しみだし」
「……いいんですか? 場合によっては、色々と面倒な事になるかもしれませんが」
「そうなったらそうなったで、幾らでも対応するさ。証拠も何もない状況でどう動くか、楽しみに見させて貰うとしよう。ルナ・ジオンの件の目眩ましにも、丁度いいしな」
そう告げ、俺はウーロン茶を口に運ぶ。
……本来なら、こういうのは酒の方が格好がつくんだろうが、俺の場合は酒を飲むのを禁止されてるしな。
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