機動戦士ガンダム
2140話
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…ただ、MIP社にそういう真似はあまりしたくないんだよな。ルナ・ジオンとして最終的にMIP社を仲間に引き入れるとなると、当然のようにMIP社にだって俺の能力が知られる事になる。勿論全ての能力が知られたりはしないだろうが、それでも影のゲートとか技術班の持つ能力とかを考えると、場合によっては自分達にちょっかいを掛けてきた相手だと判断する可能性もある」
同じような事は、ジオニック社やツィマッド社にも言える。
このUC世界にやって来た大きな理由の1つが技術の収集である以上、兵器メーカーとの関係性を悪くする要因は少ない方がいい。
それに……結局今のところはザクしかないし。
いや、ドップも一応は新兵器になるのか。……色々と欠点も多い戦闘機なのは間違いないが。
ただ、少なくても俺はドップを欲しいとは思わないな。
資料用に1機あればそれでいい。
もしどうしても戦闘機を使わなければならないのなら、それこそMIP社に提供したF-32や、ソルプレッサ何かがあるし。
というか、戦闘機って意味ならVFを使えばいいだけだしな。
「ふーん。じゃあ、確認するけど……本当に今回の件には関わらないのね?」
「そうだな。少なくても今のところは関わるつもりはない。ただ、その名家とやらの話に進展があって、シャドウミラー的にも美味い話になると判断したら、接触してもいいかもしれないけど」
結局その件に関する話はそれで終わる。
とは言っても、特にすぐに何かやるべき事はないのだが。
……ああ、奪ってきた技術本部からの情報を確認するという意味では、やるべき事があるか。
そんな風に考えつつ、エデンの中を見回す。
すると、タチがちょうど店に入ってくるのが見えた。
しかも、いつもなら一杯飲むのに、そのような真似をせずに真っ直ぐ俺の方に近づいてくる。
恐らく至急俺に情報を伝える必要が出て来たのだろうが……微妙に嫌な予感がしないでもない。
「アクセルさん、ちょっと不味い状況になってますよ」
「……不味い? 具体的には、どんな風に?」
「どんな風って……簡単に言えば、アクセルさんがザクとかそれ以外も様々な物資を盗みまくったせいで、上が動き始めました」
「今頃か? 何だかんだで、結構前の話だろ?」
「そんな訳ないじゃないですか」
何故か俺の言葉に呆れの表情を浮かべるタチだったが……言われてみれば、そうか。
何だかんだと俺がこのUC世界で活動するようになってから、まだ1ヶ月も経ってないんだよな。
「そう言えばそうだったな。……けど、それにしても動き出すのが遅くはないか?」
俺が基地に忍び込むようになってから、既に結構な時間が経つ。
実際、俺がザクとかを盗んだ後で、メカニックの連中が悲鳴の叫びを上げるのを聞い
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