機動戦士ガンダム
2140話
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アクセルの意見に賛成ね。元々、その家は高い能力を持つ技術者を多く抱え込んでいたという話だし。ただ、その家には色々と問題があるらしいから、MIP社の方でも少し迷っているらしいわ」
「……まぁ、そうだろうな」
MIP社の方でMAを開発しているとすれば、それはどのような機体になるのかは分からない。
それでも、恐らくメビウス・ゼロのような戦闘機もどきではない……と思う。
同じMAであっても、MSに対抗出来るだけの性能は必須になるのだから。
いや、敢えてMSではなくMAを開発しているという事は、MSに匹敵ではなく、それを上回る能力が必要となる。
そのくらいのインパクトがなければ、軍上層部を納得させる事は出来ない。
特に現在はMSで連戦連勝――それでもベテランパイロットの数は戦う度に減っているのだが――している以上、MS至上主義とでも呼ぶべき空気が漂っている。
そんな中でMSではなくMAを開発するのだから、その性能はMSよりも明らかに上の必要がある筈だった。
まさに、MIP社にすればそんなMAを開発しようとしているところで、名家からの横槍だ。
これが無視出来るような相手であれば、そこまで気にしなくてもよかったのだろうが……名家となれば、話が違ってくる。
「とはいえ、今の俺達に出来るような事はないしな。……ああ、ちなみにその名家とやらはどういう家なんだ?」
「さぁ? そこまで詳しくは教えて貰えなかったわ」
MIP社としても、顧客の情報を流すような真似は出来ないか。
もっとも、名家でそういう動きをしていれば当然のように話題にはなりやすい。
恐らく少し調べれば、すぐにどの家なのかは分かるだろうが……いや、そこまでする必要はないか。
俺達にとって重要なのは、MIP社がMAを開発している謡が濃厚だという事だ。
正直なところ、出来ればMSの開発に集中して欲しかったというのが事実なんだが……とはいえ、MAも特に嫌いだという訳ではない。
どういうMAが出来るのかは分からないが、こちらとしては大人しく成り行きを見守るのが最善、か。
「取りあえず、その件に関してはこっちから何か動く必要はない。……高い技術力を持っているのなら、抱え込みたいと思わないでもないけどな」
「あら、いいの? アクセル君の事だから、てっきりこれ幸いと引き込むんだとばかり思ってたのに」
千鶴の意外そうな言葉が聞こえてくるが、今の状況でそんな未知の存在を囲い込むのは危険そうなんだよな。それに……
「そもそも、その名家ってのがどんな家なのか正確に分からないんじゃ、仲間に引き込むといった真似も出来ないだろ」
「アクセル君なら、MIP社に忍び込んでその辺りの情報を入手する事も出来るんじゃない?」
「まぁ、それは間違いないが…
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