機動戦士ガンダム
2140話
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ぇ、アクセル。MIP社がジオニック社とトライアルで負けたのは知ってるわよね?」
「それは当然だろ。そもそも、その結果としてジオン軍ではザクを運用するようになったんだから」
「そうね。でも、千鶴に言い寄ってきた男が漏らした情報によると、現在MIP社ではそのトライアルで採用されなかった兵器の、発展系の物を作ってるらしいわ」
「……MSとは違う兵器の発展系?」
千鶴に言い寄っているというところが若干気になったが、もしその男が千鶴に強引に何かをしようとしても、間違いなく返り討ちに遭う。
それどころか、千鶴が持っている長ネギが火を噴くだろう。……個人的に焼き鳥のネギまとか好きなんだけどな。
タレと焼かれたネギのトロトロ感が……じゃなくて。
MSと違う兵器……そう言われ、俺は思い出す存在があった。
UC世界と同じMSを使っていながら、SEED世界にはMSの他にもう1つ別の兵器の種類があったのだと。
既に殆ど覚えていないこの世界の知識の中には存在しないが、恐らくそれはこの世界でMIP社が開発するのだろう。即ち……
「MA、か」
SEED世界だけではなく、恐らくこのUC世界でもMAというものが存在するのだろう。
いや、正式には開発される……と言うべきか。
そう考えれば、MIP社という兵器メーカーにも意味が出てくる。
MS開発に出遅れたMIP社だったが、その本領はMAに発揮される、と。
もっとも、その辺りはあくまでも俺の予想でしかない以上、本当にそうだとは言えないのだが。
「千鶴、凛。一応確認しておくが、MIP社でMAという単語を聞いた事はないか?」
「MA? それってSEED世界の戦闘機でしょう? この世界で聞いた事はないわ」
「私も千鶴と同じく。……けど、MSと違う兵器というのは、MAなの?」
「恐らくだけどな。MSの開発に出遅れた形のMIP社としては、それ以外の方法でジオニック社とツィマッド社を出し抜く必要がある。その答えがMAであっても、俺は驚かないぞ」
こうなると、MIP社と関わってしまったのはちょっと早計だったか?
いや、けどあの時点で接触するには、ジオニック社やツィマッド社よりもMIP社の方が良かったのも事実だ。
勿論F-32があれば、ジオニック社やツィマッド社の方でもこっちを歓迎しただろうが……やはりこれから先も長く付き合っていくとなれば、自分達が危機の時に助けてくれた相手だろう。
その辺は今更言ってもしょうがないし、カーウィン家の伝手を使ってジオニック社の技術者の取り込みも現在は行われているんだ。ここで不満を抱いてもしょうがない。
「それで話を纏めると、MIP社に協力を要請した名家とやらは、MAを開発しようとしている。俺はそう思ってるけど、どう思う?」
「
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