第30話:課題消化!(その5:領内改革の視察は温泉湯治!?)
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のです。
ただ、全ての上級精霊が一同に集まるのは今日が初めてとなります。」
「それで、ずいぶん豪華な顔ぶれになった訳だ。しかし、わずかな期間で色々な事をやって来たようだな。一歩間違えばどうなっていたか解らないような気がするのだが、もう少し慎重に物事を行うようにしないと、最悪、死ぬ事になるぞ。
しかし、精霊だけでなく上級精霊にまで名前を付けて友達にしてしまうとはな。いったい、お前はどれほどの幸運の持ち主なのか、一度じっくりと話し合う必要が有りそうだな。」
[皇帝とやら。お前の言うように、たしかに、この子供は類い希な幸運の持ち主なのであろう。エルフの長老のような精霊使いでも我らに直接会う事は殆ど無いからな。大体、この子供の方が、長老達よりよっぽど面白い。]
『ジン』が話に入ってきました。呼び出して置いてほったらかしはいけませんね。
「『ジン』と申したか。風の上級精霊という事だが、その方のような存在が人の前に姿を現すのは、よほどの事がない限り無いと思うが、このアルバートは特別という事かな?」
[お前達人間には解らない事だろう。目に見える物しか知ろうとせず、見えない物を否定する愚かな存在よ。未だ人間に伝える事は許されない事なので、ここで話す事は憚られるが、この子供には色々な秘密があるという事だ。そういった意味では、確かに特別な存在であろうな。]
なんか、話がやばい事になってきましたね。『ジン』は話す事が出来ないといっていますが、上級精霊が話せないと言うだけで、何か有るという事が解ってしまいますから、後で突っ込まれそうです。ここは、早く話しを元に戻した方が良いでしょう。
「私が幸運だと言う事は本当だと思います。ボンバード領の改革を行うために、必要な物を探して南方に行けば、交易などにも使えるような珍しい物を見つける事が出来たり、色々と手伝ってくれる精霊達と知り合って友達になる事も出来ました。
この池もゴーレムを作って池の形を作る時に『ノーム』が手伝ってくれたので、普通より遥かに簡単に作る事ができました。また、『ラサ』と『クウィンティ』の協力がなければ、離れた所にある地下水脈から池に水を引く事もできなかったでしょう。
この池が出来た事で私達も良い憩いの場を手に入れる事が出来ましたが、今まで水場の関係で行動範囲が限定されていた『ウンディーネ』も自由にこの屋敷で動き回る事が出来るようになりましたし、『クウィンティ』もいつでもここまで来る事が出来るようになりましたから、今日のように上級精霊が揃っている所を見る事が出来るようになった訳です。
もっとも、余り派手に動き回られると、トリステインのモンモランシ家から『クウィンティ』について文句を言われるかもしれませんから、程々にとお願いしています。」
「そういえば、
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