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空に星が輝く様に
434部分:第三十三話 告白その六

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第三十三話 告白その六

 そのうえでだ。また妹に話した。
「お家に帰ったらね」
「そうしてね」
「うん」
「じゃあね」
「私達はね」
「これでね」
 三人もだ。こう星華に言ってきた。そして。
 三人は深く考える顔になってだ。こう言うのだった。
「これでいいのよね」
「私達のしたことって」
「ああして」
「よかったと思います」
 星子がだった。三人の言葉、そしてその中にあるものに対して述べた。
「あれで」
「そうなのね。あれで」
「よかったのね」
「本当のことを言って謝って」
「そうしないと何の解決にもなりませんでした」
 星子も俯いている。そのうえでの言葉だった。
「お姉も。前には」
「進めなかった」
「あのままずっと」
「引き篭もってなのね」
「そうです。ですから」
 だからだとだ。星子は話していく。
「あれでよかったと。私も思います」
「私達、とんでもないことして」
「結局。何もかもを」
「駄目にしちゃったのね」
「そうかも知れません」
 否定できなかった。星子にもだ。
「けれど。終わったことです」
「終わったこと」
「そうなの」
「もう」
「はい、終わったことです」
 星子は三人に告げた。
「何もかもが」
「終わってそれで」
「どうなるのかな」
「進めるのかな」
「進むしかないです」
 これが星子の言葉だった。それを話すのである。
「私達も。お姉も」
「そうなの。前に」
「進むしかないのね」
「絶対に」
「立ち止まっていても」
 どうかというのだった。彼女もだった。
 そうしてだった。そこでだった。
 星子は今度もだ。自分から話したのだった。
「お姉」
「うん」
「お家帰ろう」
 こう姉に話すのだった。
「それで飲もう。最後の最後まで付き合うから」
「そうしてなのね」
「それで忘れよう」
 微笑みを作って。姉に話した。
「そうしよう。おつまみはね」
「ええ」
「私が作るから」
 彼女がだというのだ。
「作るっていうか。あるもの見つけるから」
「多分色々あるわよね」
「お父さんいつも飲んでるからね」
「だから」
「とにかくまずはお家に帰ろう」
 何につけてもそれからなのだった。星子の話はだ。
「二人でね」
「うん。じゃあ」
 こう話してだった。二人は静かにその場を後にしたのだった。

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