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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第74話『カズマ』
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『なら都合が良い。アンタの抑止力の力が目覚めるまで、儂が剣を教えよう。自衛もできないようであれば、この戦争は生き残れんじゃろうからな』

『はぁ…』


剣だとか死ぬだとか物騒な話だが、気にならない訳ではない。少なくとも、あの退屈な学校生活よりは刺激がありそうだと思えた。だから俺は、


『…わかりました』





承諾してからは早かった。学校に戻ることを諦めた俺は婆やから剣を教わり、そして"創剣"を身に付けて着実に強くなった。
結局、その時の戦争には行かずじまいだったが、俺はこのままこの世界に残ることにした。──次の戦いで活躍できれば良いと。


──九年間。


長いはずのその時間も、この世界では退屈することなく過ごすことができた。見るもの全てが新しく、そして何よりも飽きさせない。人々も温かく、世間話一つするだけでも楽しかった。もしかすると、俺が求めていたのはこんな世界だったのかもしれない。


だから──、






「お前に、俺の居場所は奪わせねぇ!」ジャキン

「一真さん…!」


魔力を極限まで消費して目が眩みそうな中、視界の端に漆黒の刀を握りしめた一真の姿が写った。遠目からでも、その刀が並大抵の代物ではないことはわかる。ようやく、彼は力に目覚めたのだ。


「悪いな、二人とも。もう止めてくれていい」


その一真の言葉に、晴登と結月は吹雪を止める。その瞬間、晴登はガックリとしゃがみ込んだ。ずっと力んでいた右手は痺れ、口では絶えず酸素を吸引しないと身が持たない。


「大丈夫、ハルト?!」

「はぁはぁ…さすがに、魔力を使い過ぎたかな。もう動けそうにない」

「わかった。じゃあボクの肩を使って」

「う……ありがとう、結月」


女子に肩を貸してもらうなんて不甲斐ないことこの上ないが、今は四の五の言ってられない。結月は魔力が鬼級に高いことが幸いしてふらつくこともないので、なんとか共にこの場から離れられそうだ。

後は、一真に全てを託す。


「全く、最後までイチャつきやがって。彼女いない歴=年齢の俺への当てつけかよ」

「こんな時までそんなこと言ってるんですか、一真さん」

「お前も緋翼ちゃん連れて離れてろ、終夜。巻き込んじまうぞ」

「…わかりました。任せましたよ」

「おうとも」


終夜と緋翼にも戦線離脱を命じる一真。「巻き込む」と言っていたが、一体どうやって戦うのか。刀一つでそんなことができるとは思えないが・・・


「カズマ」

「婆やも下がっててくれ。危ねぇぞ」

「は、儂に命令とは言うようになったじゃないか」

「おいおい、今さらそれは無しだろ?」

「わかってお
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